|
|

【バンコク=2025年5月8日】タイ観光・スポーツ省傘下のタイ国政府観光庁(TAT)は、「アメージングタイランド観光・スポーツグランドイヤー2025(Amazing Thailand Grand Tourism and Sports Year 2025)」の推進枠組みについて、政府閣議による正式な承認を受けたことを発表しました。2025年5月6日の閣議で承認された本計画により、関連するすべての省庁および民間機関は、観光とスポーツを軸にした国家戦略に基づき、連携を図りながら具体的な施策を進めていく方針です。
このキャンペーンは、タイを世界的な観光・スポーツのハブとして確立することを目的としており、以下の11分野にわたる戦略的施策が展開されます。
■ 航空分野
航空会社に対するサービス料や運航コストの軽減、ピーク時の便数増加、未使用スロットの活用、地方都市への路線拡充などを推進。運輸省・財務省・観光スポーツ省が監督します。
■ 宿泊・飲食・旅行業者
ホテルチェーンによるキャンペーン、地方宿泊施設のPR支援、「Thai Homestay」や「Home Lodge」などの認証制度推進を行います。
■ 小売業
観光客向けに特典や割引、記念品を提供。キャッシュレス観光決済と多通貨対応VAT還付制度も導入予定です。
■ オンライン旅行代理店(OTA)と旅行会社
主要都市・新興観光地へのパッケージ展開やプロモーションを強化。観光資源の魅力発信も重点分野です。
■ 公共交通機関
都市間や都市内移動の利便性を向上。「アメージングパス・バンコク1日券」の導入などが計画されています。
■ 観光安全・サポート体制
77県すべてに「観光支援センター」を設置し、1155コールセンターを24時間対応に強化。通訳スタッフも配置予定です。
■ ビザ政策
ビザ免除国の拡大や、長期滞在・ビジネス向けビザの新設、オンライン申請の簡素化を推進します。
■ イベント・フェスティバル
全国規模でソンクラーンなどの大型イベントを実施。国際基準のイベント誘致や会場整備への投資も促します。
■ 観光地
「ナイト・ミュージアム」のような夜間観光イベントや、国立公園の営業時間延長などを実施予定です。
■ 広報活動
伝統・デジタルメディアを活用した情報発信で、国内外への認知度を高めます。
■ その他支援施策
多言語対応ガイド(仏・伊・西・露・アラビア・中・日・韓)の育成、「ツーリズムSIM」の提供促進などが含まれます。
ー
本キャンペーンは、2025年に3兆4千億バーツの観光収入と3,900万人の外国人観光客の誘致を目標としており、観光業のみならず、スポーツ、文化、経済全体に波及効果をもたらすと期待されています。
この「アメージングタイランド観光・スポーツグランドイヤー2025」は、2024年11月のロンドン「ワールド・トラベル・マーケット」で初めて国際発表され、2025年2月に正式ローンチ。その後、ベルリンのITBやアラビアン・トラベル・マーケットなどでも大きな注目を集めており、年間を通じたフェスティバルやスポーツイベント、祝祭を通して、タイの魅力を世界に届けていきます。注目の企画には「7か月7つの驚き(7 Months 7 Wonders)」や「マハ・ソンクラーン・ワールド・ウォーターフェスティバル」などが含まれています。
関連記事
新着記事