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タイの通信規制機関である国家放送通信委員会(NBTC)は、Google Cloudによる新たな海底ケーブル計画について、2001年電気通信事業法第39条に基づく権利行使の申請を承認しました。今回の承認は、International Gateway Company(IGC)からの申請を受け、通行権に関する小委員会の決議を踏まえて、NBTCの会合で了承されたものです。2026年5月3日にタイ広報局が伝えています。
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計画名は「TalayLink」。IGCとGoogleの親会社Alphabet Inc.による共同プロジェクトで、タイ領海内に300キロメートル超の海底ケーブル用管路を敷設する内容です。管路には11本のケーブルラインが含まれ、タイ国内に陸揚げ地点を設けたうえで、オーストラリア領クリスマス島方面と接続される予定です。
関係者によると、この計画では1本の管路ルート内に11本のケーブルラインを収める構造となっており、将来的に他の目的地へ分岐することも可能です。これにより、タイを含む地域全体の通信接続性の向上が期待されています。
TalayLinkは、より広域の「Australia Connect」構想の一部に位置づけられています。タイとオーストラリアを結ぶこの海底ケーブルルートは、アジア太平洋地域におけるデジタル接続拠点としてのタイの役割を強化するものです。オーストラリアは南太平洋の島しょ国やインド洋沿岸諸国を結ぶ重要な中継拠点でもあり、海底ケーブルの主要ルートの一つであるスンダ海峡周辺とも関係しています。
海底ケーブル網は、タイのインターネット基盤を支える重要なインフラです。現在、タイにはおよそ10〜12の海底ケーブルシステムがあり、そのうち少なくとも9システムがすでに運用されています。TalayLinkを含む3つのシステムは、2026年中の稼働が見込まれています。
今回のプロジェクトは、Googleが2025年に発表したタイでの大規模クラウドインフラ投資の一環でもあります。投資額は300億バーツ超、約10億米ドル規模とされ、東南アジアでの事業拡大に向けた重要な動きとなります。海底ケーブルは、今後タイに設けられるGoogle Cloud Regionと接続され、データの国内保管やGoogleのグローバルクラウドネットワークとの連携を支える見通しです。
Googleはまた、西オーストラリア州マンジュラとタイ南部に新たな接続拠点を設ける計画も明らかにしています。完成後は、オーストラリア、アフリカ、東南アジアをまたぐ通信網の強靭性を高めるとともに、AI技術を活用した経済変革や、タイ国内のデジタル包摂の推進にもつながると期待されています。
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