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タイ天然資源環境省・海洋海岸資源局は2026年3月6日、スラタニ県ドンサック郡のドンサック湾で実施した調査により、希少なイルカ2種あわせて18頭以上が確認されたと発表しました。海洋環境の豊かさを示す兆候として注目されています。
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調査は2026年2月28日から3月6日にかけて、タイ湾中央部海洋海岸資源研究センターのチームが実施。船舶を用いたライン・トランセクト調査と写真による個体識別(フォトID)により、希少海洋生物の分布や健康状態を確認しました。
その結果、カワゴンドウ(โลมาอิรวดี Orcaella brevirostris、英語:Irrawaddy dolphin)が3群、約7~10頭確認されました。分布はシートラン・フェリー港前からドンサック運河河口付近までの沿岸海域に広がっていました。
また、シナウスイロイルカ(โลมาหลังโหนก Sousa chinensis)は計11頭が確認され、3~5頭の群れで行動していました。ドンサック湾沿岸のほか、パルアイ島、ロム島、モッデーン島周辺で確認され、母子のペアが3組観察されています。
健康状態の観察では、シナウスイロイルカは採餌や遊泳、仲間同士で遊ぶ行動、潜水など自然な行動を示しており、呼吸回数は5分間に2~9回と正常範囲でした。全体的な体調も良好と評価されています。
一方で、3頭の個体の背びれ付近に浅いくぼみ状の傷が確認されましたが、軽度の炎症が見られる程度で壊死はなく、感染や群れ内での接触、環境要因などが原因とみられ、生活への影響はないと判断されています。
また、イルカが確認された海域ではイルカウォッチング船が3~5隻航行していましたが、現時点ではイルカの行動への影響は確認されていません。担当当局は、希少な海洋生物への影響を防ぐため、観光船事業者に対して責任ある観光のガイドラインや知識の普及を進める必要があるとしています。
今回の調査は、希少海洋生物の個体数や健康状態を継続的に把握する取り組みの一環で、海洋資源の保全や重要海域の管理、地域社会と観光、自然環境の共存を目指すための基礎データとして活用される予定です。
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