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バンコク都庁は2025年12月26日、犬や猫の飼育や放し飼いを管理するバンコク都条例(2024年制定)について、当初予定されていた施行を延期する方針を明らかにしました。現場での運用に課題が確認されたことから、制度の見直しと市民や関係機関が対応するための調整期間を設けるとしています。
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バンコク都によると、条例の撤回ではなく、手続きを簡素化し、市民の負担を軽減することが目的です。条例の施行日は、当初の予定だった2026年1月10日から先送りされる見通しで、今後、都議会に正式に提案されます。
施行延期とあわせて、ペットに関する無料サービスの拡充も行われます。ワンストップサービスの拠点は、現在の8か所から10か所に増設されます。また、ワクチン接種、不妊去勢手術、マイクロチップの埋め込み、登録手続きを一括で行う獣医師の移動サービスを強化し、地域や自宅への訪問対応も進めるとしています。これらのサービスは2026年1月から順次開始される予定です。
さらに、窓口の営業時間を平日夕方や土日にも拡大し、職員の増員を行うほか、アプリを利用したオンライン順番予約、ペット登録のオンライン化、電子ペットIDカードの導入も進められます。民間の動物病院とも連携し、提携病院でマイクロチップを施術した場合に登録手続きを支援する体制を整えるとしています。
条例で定める飼育頭数の上限をすでに超えている場合については、現在飼育している動物は寿命を迎えるまで飼育を続けることができ、バンコク都への登録を行えば問題はないと説明されています。
このほか、プラウェート区にある関連施設については、従来の管理施設という位置づけを改め、里親探しや譲渡を進めやすい環境へと整備する方針です。
バンコク都は、人と動物が共に安心して暮らせる都市を目指し、条例の円滑な運用に向けた改善を進めるとしています。
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