タイ民間航空局、国内航空各社にA320シリーズの点検と改修を指示　太陽フレア影響の可能性でエアバスが注意喚起

タイ民間航空局（CAAT）は2025年11月29日、エアバス社がA320シリーズに関する技術的注意喚起を発出したことを受け、同型機を運航する国内航空会社に対し、ソフトウェアおよび一部機器の点検・改修を実施するよう指示したと発表しました。

エアバスは、過去の事例分析で太陽フレア（Solar Flare）による高エネルギー粒子が機器に影響を与える可能性が確認されたとして、世界の航空会社に対し予防措置として早期点検を求めています。欧州航空安全機関（EASA）も同様の対応を指示しています。

CAATは国内のA320運航会社と連携し、メーカーの手順に従った点検作業の実施を指導。すべての航空会社ではすでに初期点検を開始しており、11月30日7時までに必要な改修を完了させる計画だとしています。

同局によると、作業は運航スケジュールに影響を出さないよう調整されており、現時点でタイ国内のA320運航に支障は発生していません。

CAATは「航空の安全確保を最優先とし、各航空会社の対応状況を継続的に監視する」と述べ、作業は国際的な安全基準とエアバスの指針に沿って進められると強調しました。