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タイ特別捜査局(DSI)は2025年11月28日(金)、オンライン賭博およびマネーロンダリング(資金洗浄)組織の取り締まりを強化する中、主要容疑者を検察へ送致したと発表しました。
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11月28日、特別捜査局テクノロジー・情報案件部門の捜査官は、特別案件26/2568で指名手配されていた女性容疑者の身柄を、特別案件検察局へ引き渡しました。容疑者は27日、ナコンシータマラート県トゥンソン郡のバス停留所で身柄を確保されています。
この女性容疑者は組織内で重要な役割を担っており、違法賭博サイト20以上の資金管理者から現金を受け取り、プレイヤーから集めた金をネットワークに送金する役割を果たしていたとされています。また、デジタル資産を利用した資金洗浄にも関与していたとみられ、直近3か月で5億バーツを超える資金移動が確認されています。
捜査によれば、同組織は銀行口座の分散利用や暗号資産への変換など、役割分担が明確なネットワーク型で運営されていたといいます。容疑内容は、無許可のオンライン賭博の提供、複数人による共謀に基づく資金洗浄罪など、多岐にわたります。
一方、DSIテクノロジー・情報案件部門は、巨額の被害が生じているオンライン賭博サイトの資金ルートを引き続き追跡しており、150以上の“口座貸し(いわゆる口座ミュール)”が関与していることを確認。また、共犯者の中には外国人も含まれており、特にカンボジアからの関与が目立つとしています。
組織の役割は大きく4つのグループに分類されます。
・生活困窮者らによる口座提供者
・ページやサイトの管理担当
・資金移動担当
・資金提供を行う支援者(いわゆる投資家層)
特別捜査局は、オンライン賭博およびマネーロンダリング組織の構造そのものを壊滅させる方針を強調し、関係者全員を法的措置により追及するとしています。
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