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©サイバー警察
タイ警察サイバー犯罪捜査局(CCIB)は2025年11月20日、オンライン投資を名目に高齢のタイ人女性から約1,166万バーツをだまし取ったとして、ロシア人の男(34)をバンコク都内で逮捕したと発表しました。
被害者は70歳の女性で、犯人から「MIROX社」を名乗る電話を受け、オンライン株式投資を勧められたといいます。女性は指示に従って登録を行い、投資名目で23回にわたり合計10,164,525.50バーツを7つの銀行口座へ送金しました。さらに、犯人が現金を受け取りに現れた際に150万バーツを直接手渡しており、被害総額は 11,664,525.5バーツ にのぼります。
被害者が詐欺に気づき警察へ届け出た後も、犯人はチャットを通じて「追加投資」を要求していました。警察は被害者と協力して100万バーツの“おとり捜査”を計画しましたが、犯人は警戒したのか現場に姿を見せませんでした。
その後、警察が電話番号などの情報を分析した結果、容疑者がロシア国籍の Pavel Sovin であることを特定し、バンコク・スクンビット42のコンドミニアムに潜伏していることを突き止めました。警察が部屋を捜索したところ、容疑者本人を発見し、押収した携帯電話からは被害者とのメッセージや通話記録が確認されたとしています。
警察は容疑者を以下の容疑で送検しました。
・共同しての詐欺
・虚偽または偽造のデータをコンピューターに入力した罪
・犯罪収益移転防止法(マネーロンダリング)違反
・犯罪に協力するための共謀
押収品として、iPhone 15 Pro Max、銀行通帳4冊、ATMカード6枚、他人名義の英国パスポートなど計12点が見つかっています。
警察は「他にも関係者がいる可能性が高い」として、資金ルートの追跡と共犯者の特定を急いでいます。
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