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12歳タイ人少女、東京の違法マッサージ店で強制労働か~タイ警察が日本側と連携

2025年11月9日 配信

タイ警察は2025年11月8日、東京の違法マッサージ店で12歳のタイ人少女が労働を強制されていたとされる事件について、日本の警察当局と連携して対応していることを明らかにしました。タイ警察長官は、児童保護と人身売買の撲滅を最優先課題としています。



事件の経緯と警察の対応

タイ警察報道官が11月8日に発表した内容によると、国家警察人身売買対策センター長のタッチチャイ・ピタニーラブット副長官は、前日(11月7日)、在タイ日本国大使館の警察担当領事やタイ外務省領事局の担当者らを招集し、緊急会議を開催しました。

会議の目的は、母親によって日本に渡航させられ、東京の違法マッサージ店で労働を強制されていた12歳のタイ人少女の支援と保護について協議するためです。この事件は人身売買に該当する可能性があります。

少女は現在、日本の当局によって無事に保護されています。

人身売買ネットワーク解明へ

タイ警察人身売買対策センターは、日本の警察当局およびタイ外務省と緊密に連携しています。

現在、タイ・日本の両国で全ての関係者を訴追するための証拠収集を進めるとともに、同様の手口でタイの子供や女性を勧誘している可能性のある犯罪ネットワークの解明に向けて捜査を拡大しています。

背景にある不法就労問題

タイ警察は、外務省、労働省、社会開発・人間安全保障省と継続的に協力し、日本におけるタイ人の不法就労・滞在問題の解決にも取り組んでいます。

タイ人が日本で不法に就労することは、詐欺や脅迫、強制労働の被害に遭うリスクを高め、これが人身売買問題の主要な原因の一つとなっていると指摘されています。

警察長官の重要方針

タッチチャイ副長官は、今回の対応がキティラット・パンペット警察長官の方針に基づくものであると強調しました。長官は「児童・青少年の保護および人身売買の撲滅」を国家警察の最重要緊急課題の一つに指定し、捜査、予防、国際協力の各面で積極的な対応を指示しています。

国民への警告

タイ警察は、国民および保護者に対し、以下のように強く警告しています。

「『サービス業』や『マッサージ店』といった曖昧な内容で、子供や青少年を海外での仕事に勧誘する者がいても、決して信用しないでください。人身売買組織の犠牲になる可能性があります」

不審な勧誘や情報を発見した場合は、ホットライン(191、1599、1191)または最寄りの警察署へ通報するよう呼びかけています。

 

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