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タイの不動産調査会社LWSウィズダム・アンド・ソリューションズ(L.P.N.デベロップメント傘下)は2025年10月28日、外国人を対象とした住宅需要調査の結果を発表しました。調査は2025年1月から4月にかけて、バンコクおよび地方主要都市に居住または勤務する外国人446人を対象に、オンラインおよび現地アンケート形式で実施されたものです。各報道が伝えています。
調査によると、外国人に人気の居住エリアは「アソーク–プロンポン」「ラチャダー–ラマ9」「シーロム–サートーン」の3地区。いずれもBTSやMRTなど鉄道へのアクセスが良く、職場・飲食店・商業施設・病院など生活利便性の高い地域として評価されています。
LWSは、これら3エリアが“都心型ライフスタイルを象徴する場所”として、外国人の長期滞在や投資の対象になっていると分析しています。
バンコク以外では、プーケット(9%)、チェンマイ(7%)、パタヤ(5%)が人気上位に。観光地としての魅力やリタイア後の移住先として関心が高まっており、その他にラヨーン、チョンブリ、サムイ島、フアヒンなども一定の需要があると報告されています。
回答者の上位5カ国は、日本、シンガポール、イギリス、中国、アメリカで、全体の46%を占めました。年齢層では36〜45歳が最も多く(49%)、次いで55歳以上(17%)、25〜35歳(16%)が続きます。
滞在目的は「仕事や事業」が67%と多数を占め、滞在期間は5〜10年が中心。15%は「退職後の定住」を希望しています。
外国人が希望する住居タイプはコンドミニアムが61%、戸建てが39%。購入希望価格帯は300万〜1000万バーツ、賃貸では月1万〜3万バーツが多く、1〜2ベッドルーム(30〜100㎡)が主流でした。
多くの外国人はペット可物件にこだわらない傾向にあり、ワークスペースや広いバルコニーなど「快適な生活空間」を重視しているといいます。
LWSによると、外国人は安定した購買力を持つ層であり、タイ経済の不確実性が続く中でも不動産市場に新たな活力をもたらす存在になるとしています。
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