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プーケット観光業界、外国人観光客の大麻乱用に懸念~許可済み店舗は1600軒超え

2025年10月20日 配信

タイ南部の人気観光地プーケットで、大麻を使用した外国人観光客によるトラブルが相次ぎ、観光業界から政府に対して規制強化を求める声が高まっています。バンコクポストが2025年10月19日に伝えています。



プーケット観光協会の副会長によると、最近報告されている外国人観光客の異常行動の多くは大麻の過剰摂取に関連しているといいます。複数のジョイントを続けて吸った結果、幻覚を見たり、危険な行動に及んだりするケースも確認されており、実際にフランス人グループが大麻を吸引後にオートバイで走行し、混乱を招いた事例もあるとのことです。

副会長は「大麻の乱用は観光産業にとって深刻な懸念だ」と述べ、娯楽目的ではなく医療目的に限定する方向での再分類を支持。販売業者とも協議し、責任ある販売ルールを整えるべきだと訴えました。

プーケット選出の人民党議員チャレムポン・セーンディー氏も同様の懸念を示し、喫煙を認める区域を限定する「ゾーニング制度」を提案。例えばパトン地区では許可する一方、歴史的建造物が並ぶ旧市街地では販売店を禁止し、「大麻の臭気が文化的雰囲気を損なっている」と指摘しました。

現在、プーケットはバンコクに次いで国内で2番目に大麻販売店が多く、許可済み店舗は1600軒を超えるほか、無許可の露店も多数存在します。チャレムポン議員は「警察だけでは取り締まりが困難であり、県の公衆衛生局との連携が必要だ」と述べています。

また、品質の低い大麻や価格の乱れにより、観光客が幻覚症や黄疸などで入院するケースも報告されており、医療機関への負担増加と「家族連れに優しいリゾート地」というプーケットのイメージ低下が懸念されています。

この問題を受け、サランサック・スリクルアネット県知事は、観光・ホテル・事業者団体の意見を集約し、政府への提言を行う方針を示しました。また、下院観光委員会や県の食品・衛生委員会にも課題として報告し、連携した対応策を検討するとのことです。

さらに、プーケット観光スポーツ事務所のラチャダポーン・オーイン所長は、SNS上で酩酊状態の観光客が裸になったり、公然わいせつ行為をしたりする映像が拡散し、島の評判を損ねていると指摘。観光客への啓発活動や法令の明確化、取り締まりの強化を求めました。

 

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