両替詐欺容疑の外国人の男をバンコクの空港で逮捕、被害総額は100万バーツ超

©ドンムアン空港観光警察

タイ観光警察は2025年10月9日、バンコクのドンムアン空港を含む複数の地域で、外貨両替をする振りをして現金をだまし取った疑いでイエメン人の男（43）を逮捕したと発表しました。被害総額は100万バーツを超えるとみられています。

警察によりますと、10月5日午後7時40分ごろ、ドンムアン空港第1旅客ターミナル1階の外貨両替カウンターで、イエメン人の男が米ドル約8,389ドル（約24万5,000バーツ）を両替すると申し出ました。職員が手続きを進めていたところ、イエメン人の男はパスポートの画像を提示して取引を装い、注意をそらすような会話を交えながら現金を持ち去ったということです。

通報を受けた観光警察が捜査を進めた結果、容疑者を特定し、裁判所から逮捕状を取得。調査の末にビーチリゾートとして知られるプラチュワップキリカン県ホアヒンで男を発見し、身柄を確保しました。容疑は「夜間に空港構内で窃盗を行った疑い」です。

さらに捜査を進めたところ、イエメン人の男は同様の手口で複数の県を移動しながら犯行を重ねていたとみられています。確認された主な被害は以下の通りです。

・9月29日　ノンタブリー県パークレット署管内　約21万5,000バーツ
・10月1日　バンコク・カオサン地区（チャナソンクラーム署管内）　約18万5,000バーツ
・10月1日　バンコク・ルンピニ署管内　約10万7,000バーツ
・10月2日　アユタヤ県内　約20万1,000バーツ
・10月5日　バンコク・ドンムアン空港　約24万4,000バーツ
・10月7日　カンチャナブリ県内　約19万5,000バーツ

観光警察は、同様の手口による被害が他にも存在する可能性があるとして、捜査を拡大しています。