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タイ中部プラチュアップキリカン県プランブリー郡の市場で、夜間に飲料店へ忍び込んだ男が、店の商品を使って自ら飲み物を作り、他に何も盗まずに立ち去るという一風変わった出来事が話題となっています。2025年10月7日、タイのテレビ局チャンネル7(Ch7HD)が伝えました。
事件が起きたのは10月3日夜。防犯カメラには、25〜30歳ほどの身なりの整った男が、店のカウンターに置かれていた干しバナナを食べたあと、棚から缶入り牛乳とクリームパウダーを取り出し、グラスに混ぜて自分でドリンクを作る様子が映っていました。男は牛乳缶を手に合掌して一礼し、飲み終えたあとには床の汚れをティッシュで丁寧に拭き取るなど、礼儀正しい行動を見せていました。滞在時間は20分ほどで、貴重品には一切手を付けずに立ち去ったといいます。
翌朝、異変に気付いた店主の女性が防犯映像を確認。警察に被害届は出さず、経過を日誌に記録した上でSNSに映像を公開し、「お腹が空いているなら遠慮なく声をかけてくれれば、喜んで作ってあげたのに」とコメントしました。
このニュースがチャンネル7のFacebookに投稿されると、多くのコメントが寄せられました。コメント欄では「本当に困っていたのだろう」「礼儀正しい行動に心を打たれた」「お願いすればきっと助けてもらえたはず」といった同情や共感の声が相次ぎました。一方で、「罪は罪だ」「美化しすぎるべきではない」といった冷静な意見も見られ、経済的困窮と法の線引きをめぐって活発な議論が交わされています。
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