タイ警察が著作権侵害で捜査、映画など不正視聴できる「TV Box」販売業者を摘発

タイ警察中央捜査局（CIB）は2025年9月30日、映画やサッカー中継を違法に視聴できる「Android Box」の販売業者に対する摘発を実施し、著作権法違反容疑で捜査を進めていると明らかにしました。

今回摘発されたのは、ウッタラディット県の住宅に保管されていた違法受信機器。警察は現場からAndroid Box多数、パソコン、銀行口座の帳簿、その他の電子機器を押収しました。容疑者の男（43）は、Facebookページ「iBox RetroGame」およびLINE公式アカウント「iboxcenter」を通じて、違法視聴用機器と月額パッケージを販売していたとされています。

捜査の端緒となったのは、Columbia Pictures、Sony Pictures Television、Paramount Pictures、Amazon Content Services、Apple Video Programmingといった世界的大手映画会社5社からの被害申告でした。各社は代表者を通じて警察に告訴し、違法な配信・販売の取り締まりを求めていました。

警察の調べによると、摘発されたAndroid Boxを使用すると、著作権で保護された多数の映画や海外サッカーのライブ中継に不正アクセスできる状態だったことが判明。また、複数回にわたり同県からの出荷記録が確認され、組織的な流通の可能性も浮上しています。