バンコクの僧侶、健康診断で血中脂質異常46％・肥満36％・糖尿病19％

タイ保健省医療局傘下の僧侶病院は2025年9月5日、バンコク都内の僧侶と修行僧を対象とした健康診断の結果を発表しました。50寺院・約3,000人を目標に実施された検診では、健康上の多くの課題が明らかになりました。

結果によると、46.33％が血中脂質異常、35.63％が肥満、18.79％が糖尿病、17.79％が高血圧 を抱えており、20.40％には貧血 が確認されました。さらに、聴覚異常は68.28％、胸部X線異常は10.54％ にのぼり、口腔の問題（歯石や歯周病など）は88.28％ と高い割合で見つかりました。

検診結果はアプリ「PRH Connect」を通じて本人に通知され、必要に応じて専門医の再診へとつなげられます。僧侶病院は「僧侶と修行僧の健康状態を守ることは、宗教活動を続ける上で欠かせない」と強調しています。

医療局は「この取り組みは僧侶と修行僧の健康意識を高めるだけでなく、得られたデータを全国規模の健康管理計画に活用できる」としています。