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ドローン飛行を条件付きでタイ全国解禁、国境5県などは引き続き禁止(9月1日〜15日)

2025年8月30日 配信

タイの民間航空局(CAAT=Civil Aviation Authority of Thailand)は2025年8月29日付けで新たな発表を行い、全国でのドローン飛行を条件付きで許可するとしました。実施期間は2025年9月1日から15日までで、今後の状況によって変更される可能性があります。



発表によると、8月15日から31日まで施行された前回の「全面的な飛行禁止」措置の結果、国境付近の緊張は一定程度緩和したと評価されました。これを受けて、登録や事前申請を条件とした飛行が可能となります。一方で、安全保障上の観点から一部地域は依然として飛行禁止とされます。

飛行禁止区域

  • 国境地帯5県
    サケーオ、ブリラム、シーサケート、スリン、ウボンラチャタニ

  • 特定の市・郡
    サタヒープ郡(チョンブリ県)、ムアン郡(ラヨーン県)、パユハキーリー郡(ナコンサワン県)、ムアン郡(ラチャブリ県)

  • 空港周辺9キロ圏内
    新たにロッブリー県コッククラティアム空港、プラチュワップ県の空港を追加

  • その他、治安当局が追加指定する地域

飛行の条件

  • ドローン本体と操縦者をCAATに正規登録すること

  • 飛行の3日前までに「UAS Portal」(uasportal.caat.or.th)を通じて許可申請

  • 飛行日時・目的を警察のアンチドローンセンター(antidrone.police@gmail.com)へ通知

  • 基本の飛行時間は06:00〜18:00、時間外飛行には追加許可が必要

  • 午前0時01分〜午前4時の飛行は禁止(例外なし)

  • 高度は最大300フィート(約90メートル)以内

特例

軍・警察・税関・農業省・天然資源環境省・国家情報局など政府機関の業務目的による飛行は、権限の範囲内で実施可能。ただし、禁止区域での飛行は事前通報が求められています。

登録数の急増

CAATによると、8月の発表以降ドローン登録が急増しており、登録済みの機体は7,785機に達し、前年から倍増。また、25キロ以上の農業用ドローン操縦者の登録数は8,349人に上り、前年から約100倍に増加しています。

CAATは「規則を遵守した上での飛行は認めるが、違反が確認された場合は厳格に取り締まる」と強調しました。

 

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