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【2025年8月29日 バンコク】プラカノン刑事裁判所で2025年8月、夜間窃盗事件の被告とされる人物が陸軍の制服を着用して出廷したことを受け、関係者から「制度の抜け穴を突いた不適切な行為」として注意喚起が行われました。
発表によると、この人物は国民IDカードにも軍服姿の写真を使用しており、肩書きは「ว่าที่ ร.อ.(予備役大尉相当)」と記載されていました。しかし、陸軍人事局および関係機関の確認により、現役軍人ではなく予備役将校であり、軍服の着用や現役軍人と同等の権利行使は認められていないことが明らかになりました。
発表では、予備役制度や学生予備役訓練(รด.)を通じて取得できる「ว่าที่」肩書きが、社会的信用を得る目的で不正に利用されている実態を指摘。特に、裁判所という公共の場で制服を着用することは、司法手続きに影響を与える可能性があるとして懸念を示しています。
また、国民IDカードに制服姿の写真が使用できる現行の仕組みについても、「社会的誤解を招く恐れがあり、制度の見直しが必要」と問題提起。関係機関には、
・予備役による制服着用の厳格な禁止
・「ว่าที่」肩書きの不正利用に対する罰則強化
・身分証明書の運用改善
といった対応を求めています。
発表は最後に「これは実際に起きた事例であり、国民への警鐘である」と強調。今後、関係当局の対応が注目されます。
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