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タイ特別捜査局(DSI)は2025年8月28日午前9時30分ごろ、バンコクのサンペン市場と周辺の商業ビルを一斉に捜索し、大量の偽ブランド品を押収しました。今回の摘発は、知的財産関連の専門部署と特別作戦部隊が共同で実施したものです。
捜索は知的財産・国際貿易裁判所からの令状に基づき、バッグ、帽子、スカーフ、靴下などを販売していた複数の店舗と倉庫2カ所を対象に行われました。その結果、Louis Vuitton、Gucci、Chanel、Nike、Adidas、Puma、Under Armour などの有名ブランドを模倣した商品、20万点以上が見つかり、被害総額はおよそ2,000万バーツに上るとされています。
押収された商品は特別捜査局の知的財産担当部署に送られ、商標法(1991年制定、改正あり)に基づき証拠品として扱われます。今後は流通経路や背後組織の解明に向けた捜査が進められる予定です。
サンペン市場は、チャイナタウンエリアに位置するバンコク有数の卸売市場。日用品から個性的な雑貨、アクセサリーまで、多様な商品を扱う店舗が細い路地に並び、まとめ買いやお土産探しに最適なスポットとして知られています。観光客にとっては散策自体が楽しいローカルマーケットであり、タイ国政府観光庁も紹介している人気の場所です。
DSIは声明で、「偽造品は消費者に危険を及ぼすだけでなく、国の経済システムをも破壊するものである」と強調。国際的な評価改善のためにも知的財産権侵害の撲滅に力を入れるとしています。また、市民に対しても違法商品の販売・流通を見かけた場合は通報を呼びかけ、専用ダイヤル1202(全国通話無料)を案内しました。
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