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チョンブリーで24歳女性を救出、“容疑者に仕立てて脅す”新手のコールセンター詐欺

2025年8月24日 配信

タイ警察首都圏警察本部は2025年8月22日、詐欺グループに脅迫されていた24歳女性をチョンブリー県バンブンのホテルで保護したと発表しました。女性は恐怖に震えながら犯人とビデオ通話を続けており、警察が踏み込むと相手は通話を切断しました。



事件は8月19日、バンコク・サトーン地区で勤務中に女性が「チェンマイの病院」のスタッフを名乗る人物から電話を受けたことから始まりました。電話の相手は「人身売買の被害に遭った3歳児が緊急手術を要する。あなたが保護者ではないか」と告げ、女性が否定しても「子どもを助けなければならない」と強い口調で迫りました。

その後、犯人は「あなた名義の銀行口座が人身売買組織の資金洗浄に使われている」と虚偽の説明を行い、女性を“容疑者”に仕立てました。さらに「潔白を証明するためには送金が必要」として、最初に20万バーツを要求。続けて80万バーツを追加で用意させ、最終的に家族などをだまして集めた約290万バーツを送金させました。

犯人らは女性に対し「GPSを切れ」「誰にも話すな」「家族に見つかると一緒に逮捕される」と脅迫。24時間体制でビデオ通話をつながせ、宿泊先を転々とさせるなど精神的に追い詰めていました。

女性は「最初は子どもを助けたいと思った。さらに相手が自分の身分証番号を知っていたため、本物の警察官や病院関係者だと信じてしまった」と証言しています。

警察は、このグループが近隣国を拠点とするコールセンター詐欺組織とみて捜査を進めており、資金が送られた国内口座の持ち主を追跡中です。担当者は「被害者を無関係の“容疑者”に仕立て、恐怖心と同情心を利用する新手の手口だ」と警鐘を鳴らしています。

 

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