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バンコク―バターワース(マレーシア・ペナン)直通列車、年内に運行再開へ

2025年8月17日 配信

【2025年8月16日】タイとマレーシアが鉄道協力を強化し、バンコクとマレーシア・ペナン州バターワースを結ぶ国際列車の運行を、2025年内に再開することが決まりました。両国は観光促進と地域の交通連携を大きく前進させる狙いです。各報道が伝えています。



タイ国鉄(SRT)とマレーシア国鉄(KTMB)は、合同会議「SRT–KTMB Joint Conference」を開催。議題には国境を越えた列車運行の再開、複線化計画、共通チケットシステムの導入、車両の検査認証、観光振興のための共同マーケティング、非常時の共通手順(SOP)の策定など、多岐にわたる協力強化が含まれました。

SRT総裁は「Railnaissance(鉄道ルネサンス)」というテーマのもとで行われた今回の会議を「両国の長期的な鉄道連携の礎を築く大きな一歩」と強調。アセアン域内における鉄道の戦略的役割を再確認し、シームレスな移動の実現を目指す姿勢を示しました。

かつて運行されていたバンコク―バターワース線は、2016年9月にマレーシア側の鉄道改良工事に伴い運休。以降、タイ国鉄は同区間の切符販売を中止していました。今回の合意により、クルンテープ・アピワット中央駅から国境のパダンブサールを経由し、そのままバターワースへ直通する国際列車が再び走り出す見通しです。初便は年内に運行開始される予定で、利便性向上と観光振興が期待されています。

現在、バンコクからペナンに向かう乗客は特急45号でパダンブサールまで行き、出入国審査後にマレーシア国鉄の通勤列車へ乗り換える必要があります。バターワース到着後はペナン・セントラルからフェリーでジョージタウンへ渡るのが一般的な流れです。直通列車が再開されれば、パダンブサールで入国審査を受けつつも同じ列車でそのまま目的地まで行けるようになり、既存の「バンコク―ビエンチャン直通列車」と同様の利便性が実現します。

両国は今回の取り組みを通じ、国境を越える鉄道旅行の魅力を高め、観光産業の活性化と地域のつながりを強めたい考えです。

 

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