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バンコク都(BMA)は2025年8月初旬、雨季に発生しやすい土壌菌感染症(メリオイドーシス、通称「土壌熱」)とレプトスピラ症(通称「ネズミ尿熱」)について、都民に対し厳重な警戒と予防策の徹底を呼びかけています。
バンコク都の感染症監視システムによりますと、2025年に入り都内で土壌菌感染症患者は16人(うち1人が死亡)、レプトスピラ症患者は4人(死者なし)が確認されています。いずれも水や土との接触を通じて感染する病気で、大雨や洪水後に発症リスクが高まるといいます。
バンコク都は特に、洪水被災者や冠水地域での作業者、農業従事者、家畜飼育者、釣りや水遊びをする人、さらに糖尿病や腎疾患などの持病を持つ人に注意を促しています。感染は傷口や軟らかい皮膚から起こり、潜伏期間は1〜21日、まれに1年近く経って発症する例もあります。
主な予防策としては、不要な水への入水や泥との接触を避けること、やむを得ず水に入る場合は長靴や防水カバーを着用し、傷口は防水絆創膏で覆うこと、作業後は石けんで全身を洗うことなどを推奨しています。また、洪水後の片付け時には長袖・長ズボン、ゴム手袋、長靴の着用が望ましいとしています。飲料水は煮沸または基準を満たしたボトル水を使用し、食事は十分に加熱調理したものを摂るよう呼びかけています。
バンコク都はまた、発熱(2日以上)があり、直近で水や泥、土に触れた場合は速やかに医療機関を受診するよう強調しています。地域の保健ボランティアや医療機関にも、雨季を通じて患者の早期発見と経過観察を指示しています。
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