タイ警察、SNSで偽の診断書を販売していた女を逮捕

タイ警察中央捜査局（CIB）は2025年5月21日、SNS「X（旧Twitter）」上で偽の診断書を販売していたタイ人の女を逮捕したと発表しました。

捜査によると、容疑者は有名病院のロゴや実在する医師の名前を無断使用し、「医師の診察なしで診断書を発行できる」とする虚偽の投稿を繰り返し行っていました。購入希望者が代金を振り込むと、電子ファイル形式の偽診断書を送信するという手口で、SNSに偽造例の画像も掲載し信頼を装っていたとされています。

警察は、該当のSNSアカウントに加え、金銭の送金に使用されていたLINEアカウントや銀行口座が容疑者と直接関連していることを確認。複数の被害者からの送金履歴も確認されており、広範囲にわたる被害が明らかになっています。

偽診断書は、パソコンやスマートフォンで作成され、有名病院のロゴや実在医師の名前を組み合わせて精巧に偽造されたもので、主に病欠などの理由での勤務免除などに利用されていたとみられます。

警察は詐欺およびコンピュータ関連犯罪の容疑でこの女を起訴し、今後も類似の不正行為に対する監視と取り締まりを強化する方針です。