タイ観光収入1兆バーツ突破、欧州・ロシアからの長距離旅行者が増加

タイでは2025年1月1日から5月14日までの約4カ月半で、観光収入が1兆バーツを超えたことが明らかになりました。とりわけ、ヨーロッパやロシアなどの長距離市場からの訪問者が大幅に増加し、収入増を牽引しています。政府が5月19日に発表した最新データによると、この期間中の観光収入のうち、外国人観光客による収入は6,210億バーツにのぼりました。2025年5月19日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

政府は現在、高額消費が見込める旅行者の誘致に注力しており、ヘルス＆ウェルネス、ヨット観光、スポーツやエンタメといった分野に力を入れています。こうした分野は観光収益の質の向上と持続可能な経済成長に資すると期待されています。

同期間中にタイを訪れた外国人観光客は1,312万人に達し、そのうち長距離市場からの来訪者は502万人（前年同期比17％増）で、3,190億バーツの収入（同20％増）を記録しました。

国内旅行も依然として堅調で、7,695万件の旅行があり、4,130億バーツの収入をもたらしました。

また、政府は国際的な接続性を強化するため、交通インフラの拡充も進めています。こうした回復の動きは、タイのサービスの質、安全性、観光受け入れ体制に対する国際的な信頼が高まっていることを示していると当局は述べています。

タイは今後も年間を通じて訪れることのできる観光地としての地位を維持しつつ、観光産業を安定した長期的経済成長の原動力と位置づけ、官民一体でこの勢いを維持していく方針です。