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EDF財団の運営する「ダルニー奨学金」のご案内と2025年度の募金のお願い

2025年5月2日 配信

「ダルニー奨学金」のEDF財団は今年度9,734 人の子供たちの夢を支える奨学金の提供を目指して皆様と共に頑張っています。

EDFタイ財団は、2024年の7月から2025年6月30日まで一年間のタイの恵まれない子どもたちのための募金活動を進めており、2025年度の奨学金受給者として、経済的に困難な状況にある生徒9,734 名への提供を目指し、教育支援を呼び掛けています。



EDFタイ財団代表取締のサンペット・ニンラット氏は、「EDFタイ財団の理事会、職員一同および奨学生を代表して、1987年の設立以来38年間の長きにわたりEDFの全てのプロジェクトを通して、経済的に困難な状況にある累計42万人を超える子どもたちへの「教育の機会」を提供してくださったすべての支援者・協力者の皆様に改めて深く感謝申し上げます。皆様のおかげで、これほど大勢のタイの恵まれない子どもたちが夢に向かって邁進できることになりました。そして、昨年7月から2025年度としての募金活動を開始し、ご寄付者及び色々な形で活動へのご支援を戴きました多くの方々のお力添えにより、目標であった9,734人分のうち2025年4月10日時点で5,877件の奨学金を確保することができました。しかし、2025年6月末のお申込み締め切りまでまだ少なくとも3,857件の奨学金支援が必要です。全ての子どもたちがより良い未来を切り開けるよう、誰一人取り残さず、夢を実現できるようご支援・ご協力をお願い申し上げます。」と報告と御礼の言葉がありました。

また、タイの恵まれない子どもたちのための奨学金の必要性についてさらに次のように述べました。

「皆様のご支援は、貧困家庭の教育費負担を軽減する上で極めて重要な役割を担っています。特に離婚家庭や、収入のない高齢者に子どもを預けられている家庭においては、子どもを養うための費用が不足しています。授業料を払わない「無償教育」政策など政府からの支援もありますが、通学費や給食費など、教育関連費用は依然として大きな負担となっています。また、貧困家庭における経済的な問題は子どもたちが例え中学に入学したとしても卒業まで続けることが出来ず中退に繋がってしまうという不幸を引き起こす大きな要因になります。皆様のご支援による奨学金は子供たちが中退して未熟練労働者として労働市場に埋没してしまうのを防ぎ、彼らのキャリアの選択肢を広げ、「世代を超えた貧困の終わりの無い連鎖」といった不幸なサイクルに陥ることを防ぐことができます。子どもたちの学校生活を友人たちと共に学業を学びお互いを理解し合い幸せな時間を過ごす貴重な場にする為の奨学金、いわゆる「教育の機会」を提供することで、彼らの未来を変えるチャンスが生まれると共に、奨学金を受給できた彼らの人生に対する考え方にも大きな影響を与えることが出来るものと信じております。」

貧困問題:依然として存在する障壁

一般的にタイという国はある程度発展した国とみなされています。教育の面では進学率も公表数字ではそれなりに高く、 教育費の一部が政府から補助されていますので確かにあまり大きな問題はないように見えるかもしれません。 しかし実際は、タイ国学習促進局(Department of Learning Promotion : DLP)の報告によると、2024年度の前期において、約2万人の子どもが教育システムから脱落したことが事実です。なぜなら、経済格差と所得格差が大きく存在しており、 家族の収入が十分ではないため、進学はしても卒業出来ないまま毎年教育制度から脱落する子どもたちが大勢いるからです。また、貧困による家庭崩壊や基本的必需品の欠乏により、生計を立てるために学校を中退せざるを得なくなるというケースも頻発しています。将来の国を支えて行くべき人材を育成する機会を失ってしまうことは極めて悲しく残念なことです。

このため、貧困問題は教育機会への大きな障壁となっています。政府が授業料無償化を打ち出しているとはいえ、貧しい家庭は依然として交通費、昼食代、その他の教育付帯費用の負担が家族の日々の生活そのものを苦しめています。この為、多くの子どもたちは家族の生計を助けるために中退せざるを得ず、教育制度から脱落する危険にさらされています。また現在抱えている経済問題やインフレなどにより、この状況はより一層深刻化しています。2025年度奨学金の申請者の殆どは下記にご紹介させて戴く通り、困難な状況に置かれながらも未来を切り開こうと努力している子どもたちばかりです。経済的な理由から十分な教育を受ける機会を得られないという厳しい状況の中、より良い生活を送るために、できる限り高いレベルの教育を受けたいと願う子どもたちの強い「希望」を、皆様にお伝えさせていただきたく存じます。

 

2025年度奨学金を申請した子どもたちの一部をご紹介

タナポンさん(小6)スリン県、2025年度中学支援の応募者
「私の家族は7人です。みんな1つの部屋の小さなスペースで一緒に寝ています。父は建設作業員で、仕事があるときは1日250〜300バーツ(約1,120~1,350円)を稼ぎますが、肥満と高血圧に苦しんでいます。私の家族には困難なことが多いですが、私は勉強を続けて、自分と家族のためにもっと良い未来を築きたいと思っています。私は姉よりもさらに高いレベルまで学び、安定した職を得て、両親や祖父母を支え、彼らがこれ以上苦しまないようにしたいのです」

プラカイフォンさん(中3)ナコーンラーチャシーマー県、2025年度高校支援の応募者
「父は私が小学2年生の時に持病で亡くなり、母が私たちを一人で育ててくれました。兄は中学校を卒業した後、家族を支えるために電柱建設の仕事をしにチョンブリー県へ行きました。今では、兄が主な稼ぎ手で、母への毎月2,000バーツ(約9,000円)の仕送りで生活費を助けてくれています。私は学校の女子フットサル選手で、地区レベルの大会で優勝したことがあります。私の夢は警察官になることです。警察官は安定した職業であり、母を経済的に支えることができるからです。もし2025年に奨学金をいただけたら、私の通学費用による家族の経済的負担を軽減するのに役立ちます」

ウンブンさん(中2)スリン県、2025年度障がい児支援の応募者
「私は他の子どもたちのように体が強くありませんが、できる範囲で家事を手伝っています。これは、家族の負担を少しでも減らすためです。お母さんは私を学校まで送り迎えしてくれます。そして、学校の友だちや先生に迷惑をかけないように、できる限り自分で頑張っています。大好きな科目は英語と美術です。また風景写真に魅了されており、将来写真家になりたいです。この仕事なら障がいがあってもできると信じているからです。そのため、中学卒業後は高校、大学に進学し、自立して家族を養うことができるように、EDF財団に継続的な奨学金を申請しました」

ノルアイニーさん(中2)ナラティワート県、2025年度タイ深南部の孤児支援の応募者
私が9ヶ月の時に父が紛争で亡くなり、その後母は再婚し新しい家庭を築きました。私はそれ以来、祖母と叔父に育てられました。私はタイ語の教師になりたいです。子どもたちに良い人間になるための必要な知識を与え、指導・教育できるからです。もしこの奨学金を受け取ることができたら、もっと一生懸命勉強し、必要な学用品を買い、以前欲しかった美しい絵の具を買いたいなと思っています。そして最も重要なことは、将来大学に進学するためにお金を貯金し、私の夢であるタイ語教師になるという目標を達成するために頑張っていきたいです。
私共は、すべての子どもたちが学び、より良い未来を築くチャンスを得るに値するものと信じております。皆さまのご支援は、これらの子どもたちの生活に対して今ある問題の解決と共に今後への永続的な影響を与えることができます。皆様からのご支援には下記の様な様々な方法、形態があります。是非とも暖かい手を差し伸べて戴きたく、ご支援・ご協力のご検討をお願い申し上げる次第です。 

ご協力いただける方法

奨学金の寄付 : 中学校1年間コースの支援で2,000バーツ、3年間コースの支援で6,000バーツなど、学用品、交通費、教育授業やワークショップの特別費用など、政府の支援ではカバーできない追加費用をカバーする奨学金を提供することができますので、恵まれない家庭の子どもたちにとって大きな救いとなります。また、中学支援の他に、高校支援、障がい児支援や孤児支援もあります。詳細は下記のウェブサイトのリンクからご覧いただけます。

教育開発プロジェクト:法人の皆様には、そのCSR方針に基づき、学校給食、キャリア開発、健康増進、学校施設改善、情報技術などのプロジェクトに資金を提供されるケースも多くあります。プロジェクトの内容や規模は、皆様のご意向に基づき対象地域のニーズ等を確認、勘案しEDFがご一緒に立案・推進させて戴きます。

ファンドレイジングボランティア : EDFのミッションに共感し熱意をお持ち戴ける方には、ファンドレイジングボランティアとして、ご自身の時間とスキルを、ご自身の創造的な活動やイベントを資金調達に活用されることを是非ご検討ください。

拡散にご協力ください:口コミやソーシャルメディアを使って、私共の活動を皆様のご家族、友人知人の皆様に幅広くご紹介下さい。皆様の声は、多くの人達に私たちの活動に興味を持ってもらい、支援の輪を広げていくための大きな力となります。

奨学金支援を様々な事情で教育機会に恵まれない子どもたちに提供することにご関心のある団体や個人の方々、また、EDFと共にCSR(企業の社会的責任)活動の推進をご検討戴ける皆様は、下記までご連絡ください。

 

The Education for Development Foundation (EDF)

所在地: 594/22 Patio Ratchayothin, Soi Phahonyothin 32, Sena Nikhom 1 Rd.,Chan Kasem, Chatuchak, Bangkok 10900 THAILAND
電話番号: 66-2579-9209-11(月~金 9:00~17.00)LINE:@edfthai
ウェブサイト:  www.edfthai.org/jp
IG : edfthai.jp
X : @EDFFoundation
LINE : @edfthai

EDFタイ財団(財団法人地域開発教育基金)は1987年に設立され、1994年には財務省により公共慈善団体No.255として公告されました。創立時以来、個人とさまざまな企業・団体と協力し、奨学金事業とCSR活動を行い、タイの貧困層の子どもたちの教育と生活の質を向上させることに尽力してタイ国内の学校や地域社会の発展に寄与しています。EDF財団への奨学金提供やCSR活動へのご寄付は、タイの法律によりタイにおける所得税の控除を受けることができます。

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