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タイの科学者、南極のキングジョージ島の堆積物から化石燃料の燃焼による汚染を発見

2024年5月5日 配信

タイの科学者が、南極のキングジョージ島の堆積物から化石燃料の燃焼による汚染を発見し、世界で最も原始的な環境の一つであるこの地域の汚染に対する懸念が高まっています。この発見は、ナコンラチャシマ県にあるタイ・シンクロトロン国立研究所(Thai Synchrotron National Lab)で行われたもので、サンプルはSSR-FTIR microspectroscopyを用いて分析されました。この技術は、有機物と無機物を区別するものです。タイ国営メディアNNTが2024年5月4日に伝えています。



この研究は、NIDA防災・管理研究開発センター(NIDA Center for Research and Development of Disaster Prevention & Management)のディレクターであるシワット・ポンピアチャン教授とそのチームによって行われ、土壌成分の44%が化石燃料からの有機化合物を含んでいることが明らかになりました。これらの汚染物質は、主に電気生成や機械の排出ガスに関連しています。対照的に、サンプルの25%は、ペンギンの排泄物や腐敗した植物などの自然由来の有機化合物から構成されていました。

人の存在がある地域、例えば研究ステーションや現地の空港などでは、汚染レベルが高いことが記録され、人間の活動が、離れた保護地域である南極にも影響を与えていることを示しています。シワット教授は、これらの結果が、地域の清潔さと生態系の完全性を維持するために、化石燃料の使用に関する厳格な規制の実施を支援することを望んでいます。

この研究は、南極での気候変動の影響を理解することを目的とした研究に、タイの科学者が2016年以来毎年参加している、中国国立南極研究探検(Chinese National Antarctic Research Expeditions:CHINARE)の継続的な努力の一環です。

■Thai Scientists Uncover Fossil Fuel Pollution in Antarctica|NNT

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