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ルイ·ヴィトンは、LV ザ·プレイス バンコクにて「VISIONARY JOURNEYS」展を開催しています。
Visionary Journeys(ビジョナリー・ジャーニー)
今もなお語り継がれるルイ・ヴィトンという人物の伝説──旅のはじまりは1835年。当時14歳にも満たない青年ルイ・ヴィトンが、故郷のフランス・ジュラ地方の村を離れ、徒歩で2年間フランスを横断した後にパリに到着。その地で、評判の荷造り用木箱製造兼荷造り職人のもとで見習いとして働きはじめた彼の旅は現在も続き、ランウェイショーや文化的体験をパリから世界へとグローバルに発信しながらメゾンとしての存在感を示しています。
この旅路で語られるのは、サヴォアフェール(匠の技)や革新、旅、創造性にまつわる無数のストーリー。今回初めてバンコクを舞台に開催される「Visionary Journeys」展は、こうした多くのストーリーと出逢うダイナミックな体験となるでしょう。ルイ・ヴィトンの起源をテーマにした「Origins(オリジン)」にはじまり、驚きや職人技を伝える「Iconic Bags(アイコニックなバッグ)」、想像力が詰め込まれたインスピレーション溢れる「Collaborations(コラボレーション)」など、各ルームではメゾンがいかにして創業者の伝統を讃えつつも、先見性のある、つまり「Visionary(ビジョナリー)」なアーティスティック・ディレクターたちを通じて未来を見据えてきたかを掘り下げます。
ルイ・ヴィトンのユニークなアイデンティティは、奥深い革新の歴史に根差しながらも時代の潮流を取込み、それを反映してきました。1854年以来何世代にもわたり、創業者一族やクリエイティブ・ディレクターたちはモノづくりに献身的に取組むと同時に多様なコラボレーターたちを迎え入れることで、品質だけでなく外の世界とのつながりも合わせ持ったブランドを創造してきたのです。そういった伝統やストーリーテリングを新たな文脈で表現した演出で、ルイ・ヴィトンの雄大で多様な世界観を体験できるのが「Visionary Journeys」展です。さまざまなコンテンツやイノベーション、技術、素材の品質、またはタイムレスなイコノグラフィーをもとに考案された、特有の展示 形式を採用し、それらの要素を解体、再構築しながらエキシビションのセットが構成されています。
ルイ・ヴィトンのストーリーは、「Trunkscape(トランクスケープ)」のルームからスタート。メゾンの核である技術と革新の歴史を語るにふさわしい独創性に富んだ製品、「マル・クリエ」を用いた没入型インスタレーションが登場し、安定感のあるアーチ状に組み合わされた96個のトランクが構造的なインテグリティや強度、その軽さまでをも表現します。各トランクのモジュールには、木材やルイ・ヴィトンのアイコニックなモノグラム・キャンバス、オーセンティックなメタルパーツなど、ディテールまで本物のトランクと同じ純正の部材が使用され、その独創性と品質の高さが際立ちます。スクリーンに囲まれた積み重なるトランクがメゾンのストーリーに広がりをもたらし、エキシビションの入口として鑑賞者を誘います。
Origins(オリジン)
ルイ・ヴィトン(1821年-1892年)がヴァンドーム広場に程近いヌーヴ・デ・カプシーヌ 通り4番地に自らの店を構えた当時、彼はもはや単なるマルティエ(鞄職人)、あるいは荷造り職人ではありませんでした。進歩する社会に歩調を合わせながら積極的に革新を追求した発明家であり、技術者だったルイは、荷造り用木箱専門職人として17年間修業した後、クチュリエや生地屋が集まるパリ中心部のヴァンドーム広場近くに自身の店があったことから、顧客のワードローブを収めるトランクを自らデザインするようになります。1859年、原材料の仕入れとパリ中心部の顧客への納品の最適化を図りセーヌ川沿いのアニエール=シュル=セーヌにアトリエを設立。1867年には、現在知られている「マル・クリエ」の原型となる蓋が平らなシグネチャートランクの特許を初めて申請しました。
実業家肌だったルイ・ヴィトンの息子ジョルジュ(1857年-1936年)は、20世紀初頭に新しい乗り物が登場すると共に人々の移動手段が劇的に変化する中、サヴォアフェール(匠の技)と革新を同時に追求しました。1896年にモノグラム・キャンバスを誕生させたほか、軽量で柔軟性のあるレザーバッグで、手荷物用バッグのニーズの高まりに応えました。
アーティストであり、蒐集家、旅行家でもあったガストン-ルイ・ヴィトン(1883年-1970年)は、空の旅が新たな革新をもたらす中で、芸術と創造性というさらに広いアイディアをメゾンに導入。既成概念を打ち破ったメゾンは顧客のさまざまな日常シーンまでをも包括するビジネスとなり、より洗練されたライフスタイルを提案しました。
1959年には革新的な技術により、しなやかなモノグラム・キャンバスが誕生。モノグラム・モチーフは数々の製品に登場するようになり、愛用する人々によってその名を世界中に知らしめることに。それ以来モノグラムは、無限のイマジネーションの出発点となっています。
「Origins」のルームでは、サヴォアフェール(匠の技)、革新、旅、創造性という創業時から続く4つの柱を通じて、ヴィトン家がメゾンにもたらした具体的かつ顕著な貢献に焦点を当てます。クリエイティブなアイディアに溢れる人物たちによる歴史の集合体を物語る何百もの文書のレプリカや42の作品が展示されたルームは、全体が生きたアーカイヴ、まさに好奇心を掻き立てるアイテムを集めたキャビネットです。過去のアーカイヴを静的に展示するのではなく、平面と立体を組み合わせた造作、ケース、テキスト、そしてビデオスクリーンが、3次元の格子状の骨組みに散りばめられたハイブリッドなディスプレイとなっています。ビジョナリーたちが紡いできたルイ・ヴィトンのストーリーが詰まった書籍で図書館のように取囲まれた空間は、記憶や知識、そしてイマジネーションで鑑賞者を包み込むでしょう。
Iconic Bags(アイコニックなバッグ)
25年以上にわたりファッションを発信してきたルイ・ヴィトンでは、5つのアイコニックなバッグがマーク・ジェイコブス、キム・ジョーンズ、ニコラ・ジェスキエール、ヴァージル・アブロー、ファレル・ウィリアムスといったアーティスティック・ディレクターの眼を通じて再解釈されてきました。
メゾンで最もよく知られているバッグが「キーポル」と「スピーディ」だとすれば、タイムレスなデザインと進化し続けるメゾンの伝統は「ノエ」や「アルマ」、「プティット・マル」にも息づいているでしょう。これらのアイコンバッグは、あらゆるデザインの境界を打ち破り、形や素材、モチーフの多様性を表現する存在に。メンズ & ウィメンズのランウェイショーでは、メゾンの根幹をなすサヴォアフェール(匠の技)と革新性を示しながらも、ファッションとクリエイティビティを表現するキャンバスとして見ることができます。
ソフトな構造の製品と言えば、「キーポル」と「スピーディ」。1930年代初頭にデザインされた軽量で柔らかく多用途なこれらのバッグは、新しい旅のスタイルの象徴でした。当初はキャンバスとレザーでデザインされ、そのしなやかなチューブ型の作りや無限の多用性は、その後まさにメゾンの代表的なシグネチャーとなっています。
ユニークなシェイプの「ノエ」の誕生は、1932年まで遡ります。シャンパンの生産者がガストン-ルイ・ヴィトンにシャンパンを持ち運ぶためのオリジナルパッケージのデザインを依頼したことからはじまりました。現在では、マーク・ジェイコブスやキム・ジョーンズ、ニコラ・ジェスキエール、ファレル・ウィリアムスによって、肩掛け形の「ノエ」のシルエットに敬意を表したさまざまなモデルが生み出されています。
1992年に誕生した「アルマ」は、1930年代から1950年代にかけてメゾンで販売されたモデルから着想を得たカーブを描くフォルムと構造的なトップハンドルが特徴。このバッグはマーク・ジェイコブスによって初めて再解釈され、その反射するモノグラムの表面にちなんで「アルマ・ミロワール」という名に。最近ではニコラ・ジェスキエールが、トランクの内装にキルティング加工で施されていたマルタージュ・パターンを「アルマ」の表面に取入れ、ファレル・ウィリアムスはトラベルサイズのメンズ・バッグとして「アルマ トラベル LV ブラゾン」を提案しました。
ニコラ・ジェスキエールがルイ・ヴィトンでのデビューとなる2014-15秋冬コレクションでデザインしたアイコンの中で、ある意味末っ子のような「プティット・マル」は、その小さなデザインとは裏腹にメゾンの起源を讃える存在。小さいながらも精緻に仕立てられ、伝統的なトランクのコードがすべて詰め込まれているのです。過去10年間で、「プティット・マル」は、エレガントそして時には一風変わったフォルムで登場し、ヴァージル・アブローによる「ソフトトランク」では、コンテンポラリーな姿も見せました。
「Iconic Bags」のルームでは、さまざまなアイコンのユニークな形やフォルム、そして重要性を伝えるためにバッグ21点とプレタポルテ2ルックを展示。それらを閉じ込めた透明なアクリルバブルがバッグの形とフォルムを際立たせます。空中に吊り下げられた ルイ・ヴィトンの影響力を感じさせるいくつもの球体は、時を超えた発明とその集合的なストーリーを星空のように表現しています。
Collaborations(コラボレーション)
ルイ・ヴィトンとアーティストの関係は、およそ1世紀前、ガストン-ルイ・ヴィトンが、当時のアーティストたちに、エディション・ダール コレクション(ブラシや香水ボトルのデザイン)の制作を依頼したことからはじまりました。最近では、アーティストと緊密な関係を築き、アイコニックなクリエーションに斬新な解釈を添えるだけでなく、ラグジュアリーブランドとアーティストのコラボレーションのあり方そのものを塗り替えています。芸術性は、サヴォアフェール(匠の技)を自然な形で補完する要素であり、技術力はもちろん、想像力も欠かせません。同様に、コラボレーションとは、さまざまなクリエイティブなマインドが結集し、誰か1人が創造するのとは異なるものを反映した結果を導き出すということなのです。
マーク・ジェイコブスがスティーブン・スプラウスに依頼してモノグラム・キャンバスをグラフィティアートで覆ったのは、まさに前例のない掟破りでした。なぜなら、メゾンではそれまでモノグラムを神聖なものとして扱ってきたからです。このリスキーなアクションは結果的に大成功を収め、ファッション史上最も人気の高い記憶に残るバッグを生み出し、また、他のアーティストたちがアイコニックなキャンバスに独自の解釈を加える道が拓かれました。
村上隆のモノグラム・マルチカラー キャンバスから、シュプリームのシグネチャーカラーであるレッドのボディに「Supreme」ロゴをホワイトの刺繍であしらった「キーポル」まで、これらのクリエーションもラグジュアリーとポップカルチャーの世界を橋渡ししてきました。こうしたコラボレーションは期間限定のため、事実上コレクターピースとなり、フォーマルな意味でのアートではないにせよ、身に着けたり持ち運んだりできるアートとなります。今日、極めて知名度が高く、尊敬される2人のトップアーティストであるリチャード・プリンスと草間彌生は、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションで、モノグラム・キャンバスを伝統的なキャンバスのように扱い、自らの特徴的なスタイルを表現しています。
この「Collaborations」のルームでは、「スピーディ」と「キーポル」をベースに構築されたコラボレーションを通じて、メゾンの進化とクリエイティビティを展示。コラボレーションによる無限の可能性と、彫刻作品としてのバッグのエッセンスから着想を得て作られた空間には、ディスプレイのオブジェとして、また常に変化するコンテンツの背景として機能する、クロームメッキ加工されたバッグ184点が使用されています。7つのオリジナル作品がメリーゴーラウンドのように回転しながら半円形のアニメーションスクリーンと同期し、反射仕様が施された展示室を各コラボレーターの特徴的な作品やオブジェのパターンが映し出されるシネマティックなショーケースへと変貌させます。
来場者は、それぞれのコラボレーションのパターンに没入し、各アーティストとルイ・ヴィトンの間で創造された唯一無二の世界観を吸収することができます。
Souvenirs(スーベニア)
「Souvenirs」のルームは、ポスターやトートバッグ、ステッカー、ペンシル、ポストカードなど、ルイ・ヴィトン限定のオブジェが入った特大の自動販売機を通じて、メゾンのエネルギッシュでプレイフルなアティチュードを表現しています。バンコクで初開催となる本展ならではのデザインは、バンコクのナイトマーケットのような多様性とエキサイティングな雰囲気の集合体から着想を得たもの。ここでは、ディスプレイスクリーンと自動販売機が鏡張りの壁から反射する鮮やかな光のグリッドに組み込まれ、室内をカラフルなルイ・ヴィトンの世界で満たしています。
PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
ルイ・ヴィトンについて
1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家やアーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。
これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
詳細は、ルイ・ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。
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