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タイの首都バンコクを訪問中の上川陽子外務大臣は2023年10月12日、タイのパヒターヌコーン副首相兼外相と会談を実施しました。
概要は、外務省ウェブサイトより転載します。
現地時間10月12日午後3時(日本時間同日午後5時)から約65分間、タイ王国を訪問中の上川陽子外務大臣は、パーンプリー・タイ王国副首相兼外相(H.E. Dr. Parnpree Bahiddha-nukara, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Thailand)と外相会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。
1,まず、パーンプリー副首相兼外相から、上川大臣の外務大臣就任への祝意と今回のタイ訪問への歓迎の意が表明され、両国関係を更に発展させていくとともに、地域・国際情勢への対応でも上川大臣と緊密に連携していきたい旨発言がありました。上川大臣からは、まず、パレスチナ・イスラエル情勢を受けて、死傷されたタイの方々にお悔やみを述べるとともに、このような非常に厳しい状況において、日本が長年の友人としてタイと共にある旨述べました。その上で、ハマス等のパレスチナ武装勢力によるテロ攻撃を断固として非難する、特に罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐は正当化することができない、事態の早期沈静化に向けた関係者に対する働きかけについて、タイとも連携したい旨等述べました。その上で、パーンプリー副首相兼外相の就任にお祝いを述べるとともに、12月の日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議に向けて、ASEANの対日調整国であるタイと緊密に協力していきたい旨述べました。
パーンプリー副首相兼外相から、パレスチ・イスラエル情勢に関する上川大臣の発言に謝意が表明され、多くのタイ人が安全に帰国できることが重要である旨発言がありました。
2,1)パーンプリー副首相兼外相から、新政権は経済外交を推進し、デジタル、イノベーション、GX、DXなどの新しい分野も重視しており、日本と幅広く協力していきたい旨述べました。上川大臣から、安全保障、文化・人的交流を含む幅広い協力について言及するとともに、約6千社の日本企業が進出するタイとの関係について、特に緊密な両国の経済関係を更に強化するため、昨年策定された「日タイ戦略的経済連携5か年計画」に基づき、投資環境の更なる改善を含めタイとの協力を推進していきたい旨述べました。これに対し、パーンプリー副首相兼外相から、これまでの日本からの投資や人材育成のための支援について謝意が述べられるとともに、日本との経済関係を更に強化したい、日本からの投資環境の整備にもさらに取り組みたい、安全保障分野の協力も進めていきたい旨発言がありました。
(2)両外相は、地域全体の発展のために日本とタイが連携してASEANの発展に取り組んでいくことやミャンマー情勢をはじめとする国際情勢についても意見交換を行い、日ASEAN協力をさらに深めていくことを確認しました。
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