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ミス・インターナショナル・クイーン2026日本代表・岩井さき独占インタビュー「私はタイが大好きなんです!」

2026年9月11日 配信

世界最大級のトランスジェンダー女性によるビューティーコンテスト「Miss International Queen(ミス・インターナショナル・クイーン)」。2026年大会には世界27カ国の代表が集まり、9月19日にタイ東部パタヤで行われる最終決戦「The Crowning Finale」を目指します。



日本代表として出場するのが、「Miss International Queen JAPAN 2026」でグランプリに輝いた岩井さきさん。宮崎県出身の現役大学3年生で、普段は東京で学生生活を送っています。

世界大会の公式プログラムでは、9月10日に各国代表がタイ国鉄(SRT)の観光列車「Royal Blossom」でホアヒンを訪れ、ホアヒン駅で歓迎セレモニーに参加。9月13日にはバンコクのGaysorn Amarinで「National Costume & Talent Quest」が行われ、各国代表がナショナルコスチュームやパフォーマンスを披露します。

実は岩井さんにとって、タイは今回が初めてではありません。9歳の時、初めての海外旅行で母とチェンマイを訪れ、大学生になってからは年に3回ほどタイを訪れるほどのタイ好きです。

日本代表になるまでの戸惑いや家族の反応、タイへの思い、世界大会への意気込み、そしてトランスジェンダーとして伝えたいことについて、岩井さきさんに話を聞きました。

岩井さき SNS
Instagram:@saki_iwai0806
TikTok:@t.08060

「普通の大学生」からミス・インターナショナル・クイーン日本代表へ

――簡単な自己紹介からよろしいですか?

岩井さき:ミスインターナショナルクイーン2026 JAPANのグランプリに選んでいただきました。大学3年生、宮崎県出身の岩井さきです。現在は大学生で東京に住んでいます。

――現役の大学生なんですね! 普段はどんな生活されているんですか?

岩井さき:MIQ(ミスインターナショナルクイーン)に出る前は、朝起きて学校に行って、バイトしてサークルに行って、ごく一般的な大学生の生活をしていました。

――そんな普通の大学生活を送っていた岩井さきさんが、ミスインターナショナルクイーン JAPANに挑戦したきっかけはなんだったのですか?

岩井さき:もともとミスインターナショナルクイーンの存在は知っていて、出たいなという思いがあったんです。トランスジェンダーっていろいろな壁があって、私が私として出られるタイミングまで待とうと思ってたんです、ずっと。

――いつぐらいからタイミングを待っていたんですか?

岩井さき:・・・待って? ちょっと今の表現が、もしかしたら誤解を生んだかもしれないんですけど、「出たいなという思いがあった」という感じなんです。子供の頃にはるな愛さんが1位になったと聞いて、(トランスジェンダーと)自覚する前からそのステージを知っていて、ふわっと「出られたらな」みたいなところではありました。

――はるな愛さんが優勝したことで、日本でもこの大会が大きく報じられましたね。

岩井さき:・・・いや。というよりかは、大会を知った時と、大会に出たいなと思うようになった時には結構時間がありまして・・・。そこからトランスというものを私は知り始めたんですけど、それぐらいから徐々にはるな愛さんのことが頭をよぎるようになって、それからずっとずっと出たいなという気持ちになったという形ですね。

――トランスジェンダーとしての自覚が出て、改めて大会を目指そうと考えたのですね。そして今回、日本の大会で実際に優勝されましたけども、ご家族とかお友達とか、何か言っていらっしゃいました?

岩井さき:そうですね・・・。出場する時は、親に伝えずに応募したんです。セミファイナリストって決まってから伝えたんですね。

――どんな反応でしたか?

岩井さき:伝えたら、まず全員が調べ出しました。「それ何?」みたいになって(笑)。すごく応援してくれて、「まずこれをやらなきゃいけない」「これをやらなきゃいけないね」みたいな感じでサポートしてくれて、すごく明るい感じでスタートできました。

――そして実際に優勝されました。その時はどう感じたのでしょう?

岩井さき:そうですね。最初は、私の準備期間が短かったこともあって、「信じられない。どうしよう」って。

――準備期間というのはどのくらいだったのですか?

岩井さき:私の場合は、ウォーキングだけで言うと2週間で、レッスンも1か月前から始めたので、かなり短いスケジュールでした。

――決まった瞬間はどんな気持ちなのでしょう?

岩井さき:失礼な話ですけど、私がこれから世界大会に向けて、日本代表としてやっていけるのか、みたいな不安もありましたね。

――不安になるとは意外でした。その時、ご家族とかお友達はどんな反応ですか?

岩井さき:「やったー!」って。すごい量のLINEが来ました。会場にもいたんですけど、お母さんは飛び上がって喜んでました(笑)。

「私はタイが大好きなんです!」9歳で初めて訪れたチェンマイ

――世界大会はタイのパタヤで開催されますが、これまでタイとの関わりはあったんですか?

岩井さき:私はタイが大好きなんです! それがお伝えしたいことだったんです!

――そうなんですね!

岩井さき:私が初めて海外に行ったのが、小学校3年生の9歳の時だったんですけど、母と一緒にチェンマイに行って、子供たちが暮らしている寮みたいなところでボランティアをするという活動が、私の最初のタイなんです。

――そうでしたか!

岩井さき:そこから大学生になって、友達とタイに行くことがもう年に3回ぐらいになってきて、去年も8月頃、夏休みの1か月をタイで過ごしたぐらいタイが好きなんです(笑)。

――去年はどこに行かれたんですか?

岩井さき:去年はバンコクに行っておりました。バンコクからラオスに行ったりとか。

――ところでタイ料理はお好きですか?

岩井さき:カオマンガイは本当に、私は日本でも食べるくらい好きです。

――日本にもカオマンガイのお店がありますからね。

岩井さき:そう。でもやっぱり、タイのカオマンガイは全然違うので。

――辛いものは大丈夫ですか?

岩井さき: 辛いものは、すみません、ごめんなさいって感じですね(笑)。

世界大会へ「私のままで、ブラッシュアップした私のままで楽しみたい」

――世界大会へ向けての、今の気持ちを教えてください?

岩井さき:そうですね。まずは私がリラックスして楽しむっていうところを大事にしたくて。やっぱり気負ってしまう状態でステージに立って、たとえどんな結果であっても、私が「楽しかった」と思えなかったら、1か月やってきたものが出せないということになるので、私のままで、ブラッシュアップした私のままで楽しみたいなっていうのが意気込みです。

――大会を存分に楽しみたいのですね!

岩井さき:もちろん上を目指して、それを日本に帰ってきた時に、MIQの知名度だったりとか、トランスジェンダーの現状だったりとか、「こんなに楽しいんだよ」ということを伝えたいです。
つらいことはやっぱり周知されてますけど、こんなにも愛にあふれていて楽しいんだよっていうことを、今だからこそ、私だからこそ伝えられるかなと思うので、上を目指して頑張りたいです。

タイでの大会がスタートし、バンコクでのイベントに参加した岩井さきさん

――大会で着用する衣装は自分で用意するんですか?

岩井さき:日本大会は全部自分です。世界大会はジャパンチームと一緒にやっていくこともあるんですけど、何より日本大会から世界大会までの期間が1か月しかなくて。これ異例なんです。めっちゃ短いんですけど、それが大変でしたね。決めなきゃいけないことが多かったので。

――今回の衣装のこだわりを教えてください。

岩井さき:私のなりたかった夢を、パフォーマンス審査で表現しているんです。その衣装が私の中で「夢の衣装」なので、パフォーマンス衣装に込めた私の夢を、皆さんに期待して、どんな感じなのか見ていただければと思います。

――その衣装を着るのが、バンコクでの9月13日のパフォーマンス審査ですね。とても楽しみです!

タイでの大会がスタートし、バンコクでのイベントに参加した岩井さきさん

「ラッキー」が標準になる世界へ

――そして大会を日本代表として、世界大会で伝えたいことはありますか?

岩井さき:そうですね。これは日本代表としてじゃなくて、もしかしたら私だけになるかもしれないんですけど。

――はい。

岩井さき:トランスジェンダーの方がすごく生きづらくて、自分の力で生きていかないといけないような時代が私たちより前の世代にはあって、それを乗り越えてきた方々が時代を作ってくれて⋯。今の私たち、というか私は、子供の頃から笑顔と元気と勇気でトランスジェンダーをしてきたタイプなんですね。なので・・・、今回、世界大会が20周年なんですけど、この20年の間にこれだけ、何て言ったらいいんだろうな……。言葉を選んで言いますけど、トランスしやすくなったというか、一面的なものだけじゃない側面を見られるような社会にしてくれたなと思っています。私はその中を生きてこられたので、それは単純にラッキーだったと思います。でも、その「ラッキー」が標準になる世界は本当にあと少しだと思うので、その一人として、その中を生きてきた私が先頭に立てると、またちがう一歩先に行けるのでは、なんて思っています。それを伝えるというか、私はそうしていきたいです。

9月10日にはホアヒンでのイベントに参加

――タイでは普通にトランスジェンダーの方がいらっしゃるじゃないですか。ごく普通にあちこちにいらっしゃって、何の違和感もないというか。タイのそういう雰囲気というのは感じますか?

岩井さき:そうですね。仲間が多いなというのは思います(笑)。
女性らしくしようとか、何かを隠そうというより、「私は私」という感じで。例えば日本だと、女の子は小さいというイメージから、小さく見せようと思ってヒールを履かないトランスの方とかも多いんですけど、タイだと高いヒールを履いて、足を長く見せて、「私は私」って歩いてるトランスの方も多くて。「どんどんヒール履いちゃおう」なんて(笑)。

――タイは理想ですか?

岩井さき:タイの現状について詳しく知っているわけではないですけど、タイの街中はやっぱり温かいし、仲間が多いというのは感じます。

9月10日にはホアヒンでのイベントに参加

現役大学生だからこそ伝えたいこと

――大会を含めて1年間、日本代表として活動されるんですね。大会の結果に関わらず、この1年間、この先、どんなことをしていきたいでしょうか。

岩井さき:そうですね。私はメディアにできるだけ多く出ていきたいな、というところがあります。まずMIQ、ミス・インターナショナル・クイーンの知名度をもっと上げたいです。今はやっぱり、ある程度同じコミュニティの中から何人も出るというのがスタンダードになってるんですけど、それよりももっと広い範囲からいろいろな人が集まると、MIQも盛り上がるし、トランスジェンダーについても、もっと広いところまで知ってもらえるのかなと思います。プラス、やっぱり学生の方々に、トランスだったりMIQについていろいろ発信していきたいです。学生時代に悩んでいる方ってやっぱり多いと思うので、小学生、中学生、高校生、大学生に関わらず、学生である私が発信していくことに、私はすごく興味があります。

――最後にですね、タイと日本で応援している皆さんに一言いただければと思います。

岩井さき:私一人でやってきた舞台ではなくて、応援してくれる方がもちろんいたからこそですし、これから応援してくれる方が増えるかもっていうワクワクも込めて頑張れている部分があります。ぜひ応援してくれたら、私のすごく力になるので、皆さんの熱気を当日感じられるように、お待ちしています。

――大会が楽しみですね!

岩井さき:伝えられたと思いますけど、一つだけ言いたいのは、あなたの周りに、あなたをサポートしてくれる人は必ずいるはずなので、つらい時は最初は私に連絡してくれてもいいので、諦めずに自分の道を一歩ずつ、一緒に歩けると嬉しいです。

――今日はありがとうございました。

岩井さき:ありがとうございました!

Miss International Queen 2026 公式サイト
Miss International Queen JAPAN 公式サイト

 

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