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第173回 タイで格好悪くなった!?

2014年1月30日 配信

2014年1月31日掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 引退してからサッカーを遠ざけた半年間で俺は…締まりのない身体になった、つまり太った。そこから指導者へ転身すると共に選手達と身体を動かすことにより、まぁそこそこの身体にまでは戻したのだけれど…相変わらず我が娘&息子からは「たっくん(子供達は俺の事をこう呼ぶ)の身体、格好悪くなった」と及第点をもらえないでいる。

 ダイエットの意味も込めて、食事をよく噛んで食べれば良いのだけれど…俺めっちゃ食べるのが早い。記念日などでレストランへ行っても”ゆっくり味わって食べねば”と意識しながらも、蓋を開けてみるとみんなより先に食べ終わってしまっている始末。

 自身子供の頃は食べるのが遅かった。というよりは、俺の家が食事中に話しかけられた時に口の中が一杯でモグモグしていて答えられないと怒られるという教育を受けていた。”口の中に(食べ物を)頬張るんじゃないよ”という訳だ。だから必然的にゆっくりと食べる習慣が付くよね。

 バンコクの教え子達と初めて食事に行った時は驚いた。俺は遅れて行ったのだけれど、全員会話もそこそこに携帯をいじっている。しかも通信でみんな繋がってゲームをやったりラインで友達に連絡をしたりしている。「戯けが…家でやれっ(怒)」、その日以来祝勝会等みんなで集まる時は携帯やゲームを禁止にした…が、今度は漫画を読み始める輩が現れた。当然「戯けが…家で読めっ(怒)」と一括してやったさ。

 体育会サッカー部に所属した大学時代。俺の世代はそこまで上下関係が厳しくは無かったが、まだまだ縦社会・先輩は絶対の存在であった。入部したての頃2つ上と1つ上の先輩方と”吉○家”へ牛丼を食べに行った。そこで「頬張るな…」という教育を受けて育った俺は、当然ゆっくりと食事をしたことで先輩2人を待たせてしまった。選手寮に戻ると1つ上の先輩が「いとたく、ちょっと…」と声を掛けてきた。「お前まずいよ、2つ上の先輩を待たせるなんてさぁ」という訳だ。そこで教わった早喰いの方法とは…”どんぶりには常に口を付けて置き、話しかけられたらどんぶりから口を離さずに会話しろ”というもの。兎に角隙あらばご飯を口に運び続けろという食べ方だったのである。

 しかも俺、大学時代は夕食時は4合飯を食っていたから尚更早く食わなくればならなかったという訳だ。お金が無い時は大食い(時間内に食べきれればタダ)をやっているお店に出向いてタダ飯を食べる事があり、ここでも身に付いた早食いは大いに役に立った。

 最近のいとたくは食事の量を減らしている。ダイエット中というのはもちろんなんだけど…麦酒が好きなんだよね。子供達に”熱苦しい指導”をして、家に帰って麦酒を飲む…そんな毎日を過ごしている。タイは一年中暑い関係もあり…麦酒が美味ぇんだ。早喰いに麦酒…はぁ、「たっくんの身体、格好良くなった」と再び言われる日は、はたして訪れるのであろうか。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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