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タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)
さて前回は、変人ポーに常識を“常識”と思わない理由、その常識を疑うことの大切さについて話をしてきた。その際、「自分の常識が一気にぶっ飛ぶ」ような手段があるとのことなので深掘りしてみた。
変:イスラエルにキブツというボランティア施設があるんですよ。ここには世界中からボランティアが集まりますからね。ここに行けば、今まで持っていた常識などそのすべてが一気にぶっ飛びます。
梅:イスラエルですか。なんでまたイスラエルに……?
変:何故イスラエルかは「キブツ」でググッてみてください。それに、イスラエルだからこそ良いんですよ。あそこには紀元以降の人類の歴史が詰まっていますからね。平和ボケしている日本人にはもってこいの場所です。
梅:ボランティアって、そこでは何をするんですか?
変:キブツと言っても300箇所近くあり、その形態は農業からホテル経営までいろんなキブツがあるので一概には何とも言えません。
私が行ったところではフルーツ農園を営んでいるキブツで、主にフルーツをパッキングするボランティア内容でした。
梅:変人ポーも行かれてたんですね。
変:はい。キブツは生活共同体なのでボランティアというか、仕事をする代わりに全部無料(タダ)なんです。食事や寝るところはもちろん、私が行ったところでは週2回開くBARも飲み放題、その他施設としては映画館、プール、テニス、サッカー場などがありましたね。毎月一回は皆で遠足に行き、3ヶ月に一回は3デイズトリップに行きます。仕事といっても夕方4時には終わりますので、毎日ボランティア仲間との交流があります。単純に焚き火を囲んで飲みながら語らうだけでも、おもしろいものです。すなわち、30ヶ国のボランティアが集まれば、30ヶ国分の文化の違いや常識の違いを目の当たりにして且つ、それらと一緒に、全部ひっくるめて共に暮らしていくことになります。これで、自分の常識がぶっ飛ばないわけがないんです。
梅:たしかに……物凄くおもしろそうなんですが、おそらく大部分の人にとってはハードルが高いと思うんですよね。仕事だとか都合があるでしょうし。
変:本気で常識を変えるには本来、そのくらいの行動力は必要なんですけどね。しかしまあ、キブツには年齢制限もあるので、キブツ以外でその常識を変えるとなると、そうですね……自分の常識が通用しない海外にいくこと、海外旅行からはじめるのが良いんじゃないでしょうか。
梅:自分の常識が通用しない世界に飛び込むこと。ここがポイントのようですね。
変:ですね。で、キブツの場合はそれ以上に、異なる常識が何十ヶ国と同時に集まるのでその恩恵は何十倍とも言えるようなものです。それが、飛行機代とほんのわずかな登録料で(その恩恵を)あずかることができるので、特に若い人には朗報なんです。
梅:だいたい何歳くらいのボランティアが集まるのでしょうか?
変:私が行ったところでは20代前半が多かったですね。あとは、自分の常識を変えるのと同時に最低一人でも友と呼べる人を見つけられたら最高ですよね。すれば、自分とはまったく異なる常識を持つ友と一生繋がることにもなり、世界はおもしろくひろがっていきます。
<内容紹介>
『変人ポーの人間力』
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!
『変人ポーの平和論』
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!
全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!
『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。
ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。
「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」
よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。
また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。
本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。
<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>
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