年に一度のキンジェー料理グルメ、タイの菜食期間がスタート

2025年も、タイ全土で年に一度の菜食期間「キンジェー（กินเจ）」が始まりました。期間は10月21日（火）から10月29日（水）までの9日間です。

「キンジェー」は、中国系タイ人の間で古くから続く伝統行事で、体内の毒素を排出し、心身を清めることを目的とした菜食週間です。期間中は、肉や魚、動物性の油脂や調味料を一切口にせず、野菜、豆類、穀物、豆腐、小麦粉などを中心にした料理を摂ります。さらに、にんにくや玉ねぎ、ニラ、らっきょうなど刺激の強い五葷（ごくん）やアルコールも避けます。

黄色地に赤で「เจ」や「齋」と書かれた旗がキンジェーの目印。市場や食堂や屋台、ショッピングモールなどでは、豆腐や春雨、野菜の炒め物、もち米を使った甘味など、彩り豊かなキンジェー料理がずらりと並んでいます。毎年この時期を心待ちにしている人も多く、期間限定の味を求める人々でにぎわっています。

しっかりと「菜食」を行わない人でも、グルメとしてキンジェー料理を楽しみにしている人も少なくないようで、自分もその一人。期間中に何回か味わいたいと思っています。なお、キンジェー料理はたっぷりと油が使われているという話もあり、そのあたりは注意したいものです。

また、キンジェー期間中の需要増に合わせて、タイ商務省は食品の価格や品質を見守る姿勢を示しています。物価の変動が続くなかでも、安心して菜食を楽しめるよう配慮されているようです

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