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バンコク都市鉄道、乗り換えても最大45バーツに~2027年1月開始へ、タイ国民限定

2026年10月9日 配信

タイ運輸省は、バンコク首都圏の都市鉄道について、路線を乗り換えても1回の移動につき運賃を最大45バーツとする新制度を、2027年1月1日から導入する方針です。対象はタイ国民に限定され、2026年12月から政府の電子決済アプリ「Paotang(เป๋าตัง)」を通じて登録を受け付ける予定です。タイ英字紙「The Nation」が2026年10月9日付で報じました。



乗り換えても運賃は最大45バーツ

新制度は、バンコクと周辺地域の都市鉄道を対象に、初乗り運賃を最大17バーツ、1回の移動にかかる運賃の合計を最大45バーツに抑えるものです。

現在は異なる路線を乗り継ぐ際、それぞれの路線で初乗り運賃が発生する場合がありますが、新制度では重複する初乗り運賃をなくし、乗り換えを含めた運賃の上限を45バーツとします。

政府はBTSやMRTなど、首都圏の都市鉄道網全体への適用を目指しています。

通常運賃を支払い、差額を後から還付

ただし、改札で支払う運賃が直ちに最大45バーツになるわけではありません。

利用者はいったん従来の運賃を全額支払い、乗車後に新制度の上限額との差額を政府から受け取る方式となる予定です。

還付にはタイ政府の電子決済アプリ「Paotang」を使用します。

シリポン・アンカサクンクリアット運輸副大臣によると、政府は運賃差額の補填に必要な予算として約58億バーツを中央予算から確保する計画で、11月上旬までの閣議承認を目指しています。

民間鉄道事業者は従来の運賃収入を受け取るため、既存の事業契約や運賃体系には影響しない仕組みです。

12月から事前登録、外国人は対象外

新制度を利用できるのはタイ国民のみで、外国人は対象外となります。

利用希望者はPaotangアプリにタイの国民IDカード情報と決済カードを登録する必要があります。

対応する決済手段として、EMV方式のクレジットカードやデビットカードのほか、BTSなどで使われているRabbit Card(ラビットカード)の利用も検討されています。

運輸省はクルンタイ銀行や鉄道事業者と協議し、カード情報と還付システムを連携させる準備を進めています。

Rabbit Cardは4路線で暫定利用

Rabbit Cardについては、新制度の開始から1年間に限り、暫定的に利用できるようにする計画です。

対象となるのは、BTSグリーンライン、ゴールドライン、イエローライン、ピンクラインの4路線です。

一方、MRTブルーラインやパープルラインなど、その他の路線で新制度の適用を受けるにはEMV対応カードが必要になる見通しです。

グリーンラインではEMV対応改札機の設置が一部に限られるため、Rabbit Cardの利用を継続することで改札での混雑を防ぐ狙いがあります。

政府は将来的に、すべての都市鉄道路線の改札機をEMV方式に統一する方針です。

2027年1月1日の導入を目指す

タイ政府は2026年6月、都市鉄道の運賃を17~45バーツとする共通運賃政策を承認しました。

今回、12月からの利用者登録や、運賃差額を還付する具体的な仕組みが示されたことで、2027年1月1日の制度開始に向けた準備が進んでいます。

ただし、2026年10月9日時点では、決済システムの整備や予算措置などが残っており、実際の登録方法や乗り継ぎ時の適用条件については今後の発表を待つ必要があります。

※出典:
The Nation(2026年10月9日)
タイ政府広報局(2026年9月21日)
タイ政府公式サイト(2026年8月17日)
The Nation(2026年6月23日)

 

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