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タイ中央捜査警察(CIB)は2025年12月16日、タイ食品医薬品局(FDA)および各県公衆衛生当局と合同で、偽造された咳止め薬や「グリーン・イエロー薬(トラマドール)」を製造・販売していた3つの大規模ネットワークを摘発したと発表しました。今回の摘発では、違法薬品や関連物品あわせて約2,000万バーツ相当が押収されました。
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発表によりますと、消費者保護犯罪取締部の捜査により、無許可で薬剤師業務を行っていたとして、37歳の女を逮捕しました。容疑者はバンコク・ラマ2世通りソイ33にある薬局で拘束され、あわせて全国10か所で家宅捜索が行われました。
捜査のきっかけは、若者の間で乱用されている「4×100」と呼ばれる飲料に使用される咳止め薬やトラマドールの大規模流通に関する情報でした。捜査当局は、チョンブリー県、サムットプラカーン県、シンブリー県、バンコクにまたがる3つの主要ネットワークを特定しました。これらのグループは、表向きは正規の薬局として営業し、医薬品の購入枠を取得したうえで、倉庫や住宅に無許可で保管し、オンライン販売やクラトム飲料販売店などに流通させていたとされています。
摘発内容の内訳は以下の通りです。
チョンブリー県およびサムットプラカーン県の5か所では、住宅や賃貸部屋から大量の咳止め薬、抗ヒスタミン薬、トラマドール、調合済みのクラトム飲料が押収されました。
バンコクの3か所では、薬局および住宅を捜索し、トラマドール約120万カプセル以上を押収しました。
また、シンブリー県の2か所では、偽造咳止め薬の製造拠点が確認され、煮沸用の設備、機械、化学薬品、空き瓶約3万5,000本、ボトルキャップ約7万9,000個が押収されました。
今回の捜索で押収された物品は、トラマドール1,366,810カプセル、咳止め薬・抗アレルギー薬10,496本、偽造薬製造用の器具やクラトム飲料など300点以上にのぼります。捜査当局は、容疑者と押収品を捜査官に引き渡し、科学鑑定の結果を待って、関係者への追加立件を進める方針です。逮捕された容疑者は、取り調べに対し容疑を認めているということです。
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