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電脳の金脈を断て、CIBが追い詰めた“無音の銀行員”

2025年11月4日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は、オンライン賭博サイト「QQ288」に関与した資金洗浄ネットワークの一員である女を逮捕した。舞台となったのはバンコク・バンプラット区の駐車場。何気ない日常の片隅で、数億バーツ規模の“見えない金”が動いていた。



摘発を主導したのは、CIB傘下の犯罪捜査課。逮捕された女は49歳、長年金融取引を装い、背後の指令系統から指示を受けて資金の流れを管理していたとされる。違法オンライン賭博の運営、広告、そしてマネーロンダリングへの関与が確認された。

「QQ288」は、国内外の利用者を狙い、バカラやスロットなどの賭博を“当選金の夢”で包み隠していた。実態は巧妙な詐欺構造で、資金の受け皿として数多くの「口座名義貸し(いわゆる馬口座)」が利用されていた。女はその資金の移動と精算を担当。指揮を執ったのはサイト運営者とその家族3人、組織は11名で構成され、緻密に分業化されていた。

それは偶然の逮捕だったのか、あるいは長き追跡の果てに訪れた必然だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。だが、CIBの足音は確かに静寂を破った。電脳の迷宮を歩く指先が、やがて真実の数字を掴んだのだ。

「金の流れは人の影を映す」──そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、捜査官たちの冷たい視線が、闇の回線に突き刺さった。モニターの光が揺れる室内で、沈黙こそが罪を語っていた。

そして今、CIBはその沈黙を断ち切り、国家の“情報動脈”に巣食うウイルスを切除した。見えない戦場で戦う者たちの背中に、誰も気づかない朝が近づいていた。

タイ中央捜査局(CIB) プロフェッショナルで中立、国民と共に。

 

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