バンコク都がストリートアート推進へ、壁とアーティストをつなぐ新プロジェクト始動

【2025年10月2日】バンコク都は、都内にストリートアートの展示空間を広げるため、壁を提供したい人と作品を描きたいアーティストをつなぐマッチングプロジェクトを開始しました。

芸術は人々の心を豊かにするだけでなく、人材育成や観光、経済など多方面で都市の発展を後押しする力があります。バンコク都は、市民が芸術に触れられる場を増やし、アーティストが創造的に活動できる環境を整える政策を進めており、とくにストリートアートを継続的に支援しています。

現在、ストリートアートやグラフィティ、壁画（ミューラルアート）の定義をめぐってさまざまな意見がありますが、場所の所有者からは「自分の壁に絵を描いてほしい」という要望が増えています。一方で、アーティストの側からも「他人の作品を上書きしたくない」「正式に認められた場所があれば描きたい」という声が多く寄せられています。

このようなニーズを踏まえ、バンコク都はアーティストと壁の所有者の仲介役を務めることを決定しました。芸術活動を合法的かつ公共の権利・財産を尊重しながら広げていくため、市民に向けてマッチングへの参加を呼びかけています。

壁を提供したい所有者や、作品を描きたいアーティストは、以下のフォームから情報を送信することで参加できます。
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描き手の最終的な選定権は壁の所有者にあります。バンコク全体に芸術を広げ、街を美術館のように変えていく取り組みです。