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タイ警察中央捜査局(CIB)は2025年9月27日、食品医薬品局(FDA)と協力し、バンコクとパトゥムターニー県で偽の咳止め薬を製造・販売していた大規模ネットワークを摘発したと発表しました。5か所を一斉に家宅捜索し、容疑者の女1人を逮捕、偽薬を含む計17万本以上の咳止め薬と製造器具・原材料を押収。押収品の総額は2,000万バーツを超えるとみられています。容疑は「無許可での医薬品製造・販売」および「偽薬の製造・販売」。
警察は、若者の間で咳止め薬を違法に混ぜて飲む「4×100」と呼ばれる薬物乱用の広がりを受けて、以前から関連ネットワークを監視していました。捜査の結果、以前摘発された偽薬ネットワークが拠点を移し、再び活動を続けていたことが判明。容疑者の女を特定し、製造・保管場所を突き止めました。
摘発は、バンコクとパトゥムターニー県の合計5か所で実施。ネットワークは製造・充填・保管場所を分散させ、当局の捜査を逃れる手口をとっていました。押収品は、偽の咳止め薬約4万本と、充填前の空ボトル約12万本のほか、製造器具や原材料一式。工場では1日3万本を製造できる能力があったとみられています。
食品医薬品局と警察による調査では、このネットワークは過去にも同様の違法行為を繰り返しており、製品は基準を満たさない環境で作られていたため、有害物質が混入している可能性が高く、健康被害の恐れがあると指摘しています。
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