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2025年9月19日の報道によると、タイの通貨バーツの上昇が影響し、中国人観光客にとってタイ旅行がベトナムよりも高くつく状況になっています。観光業界関係者からは、安全対策や費用面での改善が急務だとの声が上がっています。
タイ観光スポーツ省によると、2025年1月1日から9月14日までにタイを訪れた中国人観光客は約323万人。年間では500万人程度にとどまる見込みで、2024年の670万人や新型コロナ前の2019年の1,100万人超を大きく下回る見通しです。2025年の1~8月だけでも前年比で約35%減少しました。
タイ国政府観光庁(TAT)は、中国人観光客の減少要因として「安全面に対する懸念」と「中国国内での旅行促進策」を挙げています。一方で、インドや日本、インドネシアからの訪問者は増加傾向を示しています。
バーツは人民元に対して約20%上昇しており、中国人旅行者にとってタイは昨年より割高となりました。生活費水準はASEAN地域で最も高くなっており、競合するベトナムと比較して不利な立場にあるとされています。ベトナムでは、ハノイやホーチミン市など主要都市の空港アクセス改善や新しい観光地開発が進んでおり、中国人観光客の支持を集めています。
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