タイ、世界第2位のペットフード輸出国に

タイ商務省によると、2024年におけるタイの犬・猫用ペットフード輸出額は 26億8千万米ドルに達し、前年比で 29％増 を記録しました。これにより、タイはドイツに次ぐ 世界第2位の輸出国 となりました。

貿易政策戦略局（TPSO）の発表では、タイのペットフードは世界市場全体の約 10％ を占めています。最大の輸出先は米国で、輸出額は 8億6,800万米ドル（全体の32.4％、前年比47％増）。続いて日本（3億2,900万米ドル）、オーストラリア（1億6,700万米ドル）、イタリア（1億6,500万米ドル）、マレーシア（1億3,800万米ドル）となり、上位5市場で全体の62.3％を占めました。

世界のペットフード市場規模は2024年に約 265億米ドル とされ、主要輸入国はドイツ、米国、英国、ポーランド、カナダです。

商務省は、タイの強みは製品品質や国際基準の高さにあり、健康志向や高齢ペット向けの機能性フード、環境配慮型の包装などを強化することで、欧米、日本、中国、中東、東欧など幅広い市場でさらなる拡大が可能だと指摘しています。

2025年1〜7月の輸出は 16億9千万米ドル に達し、前年同期比10.7％増。米国向けが最も多く、6億1千万米ドル（26％増）を占めました。一方で、米国による報復関税（19％）の影響もあり、地場原料の活用や研究開発による品質向上が今後の課題とされています。