タイ・ラオス・中国、第2友好橋建設へ協議開始⋯ノーンカーイ～ビエンチャン間の鉄道接続強化

タイ鉄道輸送局は2025年9月5日、ラオス・中国との三者協議を開き、ノーンカーイとビエンチャンを結ぶ「第2タイ・ラオス友好橋」建設に向けた具体的な検討を開始しました。会議は鉄道輸送局長が議長を務め、外務省や高速道路局、交通政策計画局など関係機関の代表も出席しました。

今回の協議では、進行中のタイ・中国高速鉄道プロジェクトについて進捗が報告されました。第1期（バンコク～ナコーンラーチャシーマー）では14件の契約のうち2件が完了、10件が施工中、残り2件が署名待ちとなっています。第2期（ナコーンラーチャシーマー～ノーンカーイ）は現在入札準備中で、年内の入札開始を目指しています。

新たに計画されている第2友好橋は、既存の橋から約30メートルの位置に建設される予定で、鉄道（標準軌）を通す設計となります。橋はノーンカーイからラオス国内へと繋がり、ビエンチャン南駅やターナーレーン駅に直結。ラオス側では貨物中継拠点「ナータ貨物ターミナル」の開発も進んでいます。

次回協議は2025年10月17日にラオスで開催される予定で、鉄道路線や橋の建設計画について詳細が話し合われる見込みです。鉄道輸送局は「今回の会議は両国間の鉄道輸送を現実的に前進させる大きな一歩であり、地域経済の強化や物流の効率化、中国との接続拡大にもつながる」としています。