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タイ警察中央捜査局(CIB)は、疑いの目を逸らさない。CIB傘下の高速道路警察によって止められたのは、何の変哲もない白いミニバス。しかし、その足元には、予想もしなかった“香りの罠”が潜んでいた──。
タイ深南部、ナラティワート県タクバイからパッタニー県へ向かっていたミニバスの床下から、見つかったのは大量の電子タバコ1,440本。小箱に詰められ、段ボールに収められ、まるで何事もなかったかのように静かに座席下で眠っていた。
運転していた男は語る。「1,600バーツで運ぶだけだった」と。だがそれは、たった一夜の稼ぎにしては、あまりに高い代償となった。
違和感のあるルート、空の車内、不自然な沈黙──。それらは、すべてが違法品の匂いを放っていた。車両はパッタニー登録、だが荷物は国の外から。製造元不明、流通経路不明、そして責任者不明──すべてが“ノーコメント”な商品だった。
高速道路警察は、即座に商品を押収。男の背後にある流通網、そして電子タバコ市場の裏側へと捜査の手は伸びる。
白いバスが運んでいたのは、ただの乗客ではなかった。“蒸気”が導いたその先に、CIBは何を見つけるのか。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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