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<2025年8月26日>
タイランドハイパーリンクスは「タイ旅行やタイ生活やタイエンターテインメントのポータルサイト」として、タイに関する幅広い情報を発信しています。日々の更新では、独自の取材記事に加えて、タイで伝えられたニュースを日本語でお届けすることも役割のひとつとしています。
そんな中で「外国語のニュースを日本語にすることは著作権侵害ではないか」といった指摘を受けることがあります。さらに、翻訳による記事制作自体が誤解され、当サイトが不適切な行為をしているかのように受け取られるケースも見受けられました。最近も同様の指摘が寄せられており、その背景には著作権に対する理解が十分に共有されていない状況があると考えています。
当サイトでは、以前から記事制作に関する方針を明確にお伝えする必要性を感じてきました。そこで、この機会にその基本的な考え方を整理し、読者の皆さんにお伝えします。
ニュースには「事実」と「表現」があり、事件・事故・政策の発表といった客観的な事実は著作権の対象にはなりません。一方で、記事本文の文章表現や独自の見解には著作権が及びます。
当サイトが行っているニュースの翻訳による記事制作は、そこで示された事実を整理したうえで日本語で執筆・再構成することです。一般の報道記事については、原文をそのまま移すのではなく、事実のみを抜き出してまとめることを基本としています。その一方で、公的機関の公式発表など正確さが求められる情報については、その趣旨を損なわないよう、原文に忠実に記事を制作する場合もあります。
情報源については、可能な限り公的機関や企業などの公式発表を一次情報として確認するようにしています。ただし、情報が一部のみ開示され、一般に公表されないことも少なくありません。その場合は、伝えられた事実のみを紹介しています。また、一部のみの情報で裏付けが難しい場合には、発信した情報源を本文に明記するようにしています。
さらに、公的機関の公式情報については、一次的で信頼性が高いものとして尊重し、正確に伝えることを基本としています。ただし記事全体の流れや読みやすさを考慮し、要点を整理して紹介することもあります。
また、当サイトでは日々多くのプレスリリースを扱っています。これらはいずれも公開を前提としているため、特に情報源を明記していません。一方で、その他の情報を参照する場合には、出典を明示するようにしています。その際にはSNS投稿の埋め込み機能や直接リンクを用い、万一表示に不具合が生じた場合でも、事実のみを伝える形とし、著作権侵害が生じないよう配慮をしています。
さらに、報じられた見解や企画については、そのまま紹介することはありません。一方で、「特定情報の紹介」といった形で、引用の範囲で取り上げる場合もあります。その際には引用の要件を守り、著作権に十分に配慮しています。
画像についても、非常に重要な要素だと考えています。当サイトでは、公的機関や各組織が公式に発表した画像を使用することがあります。その際には必ず出典を明示し、画像自体に出典が記載されている場合はそのまま尊重します。
一方で、報道やSNSで流通した画像については、日本の著作権法に準じて「引用」の要件を満たす場合に限り使用しています。引用には、特にその画像でなければ記事内容が成立しないという必然性が求められます。さらに、引用部分が主従関係で従であること、どこからどこまでが引用か明確に区別できること、そして出典を明示することが必要です。
ただし、画像の引用はその画像自体を紹介することが目的となってしまう場合もあり、引用の要件を満たすケースは多くありません。そのため当サイトが報道やSNSの画像を引用することは少なく、最近では稀です。
タイランドハイパーリンクスでは、情報源や画像の取り扱いについて、常に著作権に配慮しながら運用を行っています。過去には引用をより幅広く用いていた時期もありましたが、経験を重ねる中で改善を行ってきました。
特に社会問題化した2017年からのキュレーションサイトのコンテンツ盗用問題では、当サイトの画像が数十枚にわたり無断で掲載されるなど大きな被害を受け、その教訓から現在の厳格な方針が形づくられました。
今後も、より正確に伝わるよう心がけながら、状況に応じて柔軟に見直し、改善を重ねていきます。
引き続き、安心してご覧いただける信頼あるメディアとして、情報発信に努めてまいります。
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