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マリット・サギアムポン外務大臣は2025年7月30日、ベトナムのブイ・タイン・ソン副首相兼外相および日本の岩屋毅外務大臣と会談を行い、カンボジアとの国境情勢について説明しました。タイ政府メディアNNTが伝えています。
両国の外相は、タイ・カンボジア国境をめぐる緊張について関心を示し、タイの立場に理解を示したうえで、対話と外交による平和的解決を目指すタイの姿勢を歓迎。また、地域の安定と平和の回復に向けたタイの努力に対し、全面的な支持を表明したとのこと。
この会談は、国際社会に対して積極的に状況を説明し、理解を求めるタイの外交方針を示すものであり、国際的な原則と善隣関係に基づいた自制的な対応が国際社会から広く認識されていることを裏付けるものとしています。
あわせて、マリット外務大臣はベトナムおよび日本との二国間・多国間協力の強化についても意見を交わしました。ベトナムの首相は、近くタイで開催される「第5回メコン・ランチャン協力首脳会議」への出席を予定しており、両国間の包括的戦略的パートナーシップの深化が期待されています。
また、日本の外務大臣に対しても、今後のタイ訪問が招請されており、さらなる協力の拡大が図られる見通しです。
以下、日本の外務省の発表です。
7月30日、午後3時30分から約40分間、岩屋毅外務大臣は、マーリット・サギアムポン・タイ王国外務大臣(H.E. Mr. Maris Sangiampongsa, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Thailand)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
冒頭、岩屋大臣から、今般、タイ・カンボジア両国が、即時かつ無条件の停戦合意に至ったことを歓迎するとともに、両国関係の正常化のためには、停戦合意の着実な履行を含む緊張緩和が不可欠であり、今般の停戦合意が維持されることを強く求める旨伝達し、日本としてもできる限り協力していきたい旨述べました。
これに対し、マーリット外相からは、タイの立場について説明があるとともに、タイとしても日本の懸念にしっかり対応し、人とモノの移動の安全を含め、関係の正常化に向けて努力していきたい旨述べました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_02494.html
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