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ベルギー・ブリュッセルの象徴的な像「マネケン・ピス(小便小僧)」が、新たにタイの伝統衣装をまといました。2025年7月19日にタイ広報局が伝えています。
タイ王国大使館によると、今回贈られた衣装「Spot the Rabbit, Pick the Flower(ウサギを見つけ、花を摘む)」は、タイ商務省知的財産局とブリュッセル商務事務所の主導により、ブリュッセル市および「小便小僧の友の会」との協力で実現したものです。
贈呈式には、タイ王国大使カンチャナ・パタラチョーク氏をはじめとする大使館関係者が出席。ブリュッセル市庁舎から像までの行進の際には、ベルギー王立財務省吹奏楽団がタイ国歌、ベルギー国歌、そしてタイの楽曲「マハルーク」を演奏し、式典に華を添えました。
衣装のデザインを手がけたのは、タイのデザイナーであるション・プイピア氏。性の多様性や社会的包摂性といったテーマを、現代的な感性で織り込んだスタイルが特徴です。使用された素材には、地理的表示(GI)を持つランプーンの絹織物とメージャムの綿織物「ジョーク」が用いられており、タイ各地の伝統と職人技が融合した一着に仕上がっています。
この衣装は、在ベルギーのタイ人コミュニティを含む「タイの人々からの贈り物」として位置づけられ、国と国を結ぶ“人と人とのつながり”を象徴するものです。
なお、タイからマネケン・ピスへの衣装贈呈は今回が2回目で、1回目は1995年に贈られた「ラーチャパターン(タイの公務員制服)」でした。今回の衣装は、マネケン・ピスの衣装を収蔵・展示する「ガルドローブ・マネケンピス博物館」に収蔵される予定です。
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