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タイ工業省が掲げる「産業改革」政策の一環として、サトウキビ産業における最新テクノロジーの導入が始まっています。サトウキビ委員会事務局(OCSB)は、ドローンと人工知能(AI)を活用した圃場モニタリングの実証実験を、2025年5月22日にウドンタニ県で開始しました。狙いは、生産コストの削減と、焼畑によるPM2.5などの大気汚染の抑制です。2025年6月3日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
試験運用を指揮したのは、OCSBのサマート副事務局長。現地では、カセートポン製糖およびタイ・ウドンタニ製糖の幹部とも意見交換が行われました。両工場は、高収量地域に位置し、施設や運用体制が整っていることから、今回のパイロットプロジェクトに選ばれた10の製糖工場のひとつです。
導入されたシステムでは、ドローンが上空から圃場を撮影し、その画像データをAIが解析。サトウキビの品質評価や収量予測を行うだけでなく、衛星と連動して火災発生源の特定も可能となっており、違法な焼畑行為の抑止にもつながると期待されています。
また、AIの分析により収穫の最適タイミングが分かるため、糖度が最も高まる時期を狙った収穫が可能に。これにより、農家や工場の収益性向上も見込まれています。
データに基づく効率的なサトウキビ管理は、環境負荷の軽減と産業の近代化を同時に進める、新たなモデルケースとして注目されています。
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