THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

外来魚「ブラックチンティラピア」をナンプラーに

2025年5月30日 配信

タイでは、外来種であるブラックチンティラピア(ปลาหมอคางดำ)への対策として、同魚を原料としたナンプラー(魚醤)の製造プロジェクトが進められています。漁業局、矯正局、チャロン・ポカパン・フーズ(CPF)の協力により実施されており、環境対策と地域経済の支援を両立させる取り組みです。各報道が伝えています。



2024年からは、サムットソンクラーム県、サムットサコーン県、ペッチャブリー県、サムットプラカーン県の4県が参加し、合計で2万キロ以上のブラックチンティラピアを捕獲しています。魚は地元特産の海塩とともに発酵させ、「ハップポーイ(หับเผย Hub Poei)」というブランド名での商品化が進められています。

ナンプラーの製造には、ブラックチンティラピア120キロと海塩30キロを交互に素焼きの壺に詰め、密閉して屋外で12か月発酵させる方法が採用されています。製造中は、臭気の発生を抑える工夫も施されています。

このプロジェクトには刑務所も参加しており、受刑者が製造工程に携わることで、職業訓練の一環として社会復帰に向けた支援が行われています。また、一部の警察官やその家族にも魚醤の製造技術が共有されており、家庭内での利用や副収入の手段として活用が広がっています。

2025年内には「ハップポーイ・メークローン(Hub Poei Mae Klong)」が正式に販売開始される予定で、以降も「ハップポーイ・カオクリン」「ハップポーイ・サムットサコーン」「ハップポーイ・サムットプラカーン」など、地域名を冠した商品が展開される計画です。

 

▼関連記事
外来種ブラックチンティラピアの拡散管理に自信を示すタイ首相
タイ水産局、外来種ブラックチンティラピア排除キャンペーン開始
タイ政府、外来種ブラックチンティラピアの除去を目指す
外来種を捕獲して肥料にする計画
タイ水産局、13の外来種を飼育・繁殖禁止に

スポンサーリンク
スポンサーリンク