浮力の記憶、CIBが届ける未来を守る泳法

タイ警察中央捜査局（CIB）は、タイ南部・プーケットにて、次世代を担う子どもたちへ「命を守る力」を伝えるための特別プログラムを実施した。指導を担ったのは、CIB傘下の水上警察チームと、GRIP IT財団の専門スタッフたち。舞台はプーケット県の公共プール。そこには、学校や地域から集まった子どもたちの笑顔と、水面を切り裂く真剣なまなざしがあった。

教えたのは泳ぎ方だけではない。緊急時の生存行動、水中での浮き方、他者を助ける技術——。それは「泳ぐこと」ではなく「生き残ること」のための術だった。

「自分を守れる子どもは、他人をも守れる」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、プールに集った一人ひとりの子どもたちは、たしかに「何か」を受け取っていたようにも見えた。

それは未来への備えだったのか、あるいは目の前の危険を減らす使命だったのか。いや、そんな問いなど意味はなさない。今、ここで誰かが「安全」を知ったという事実こそが、CIBの活動の価値を証明している。

タイ中央捜査局（CIB）
プロフェッショナルで中立、国民と共に。