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バンコク都は、2025年10月から新たなごみ処理手数料制度を導入する予定です。これに先立ち、バンコク都環境局は2月28日、関係者を対象とした研修会を実施しました。
バンコク都の発表によると、現在、バンコクでは1日あたり9,500トンのごみが発生しており、その収集・処理コストは年間約700億バーツ(約2,800億円)にのぼります。しかし、回収できるごみ処理手数料は年間5億バーツ(約20億円)程度で、全体の7%しかカバーできていない状況です。
この問題に対応するため、バンコク都は「新しいごみ処理手数料に関する条例」を制定しました。新制度では、すべての家庭や事業者に対し、ごみの分別を促し、処理コストの公平な負担を求めます。また、経済的インセンティブと法的措置を組み合わせることで、特に一般住宅、分譲住宅、コンドミニアム、地域コミュニティ などの小規模なごみ排出源に対し、より積極的な分別を推進する方針です。
この条例案は、2025年1月29日にバンコク都議会で承認されました。政府公報での公布後、180日後に施行される予定であり、2025年10月からの適用が見込まれています。
2月28日に行われた会議では、清掃・公園管理部門の責任者や担当職員に向け、新たな手数料制度の周知と広報活動に関する研修が実施されました。バンコク都副知事は、「職員が新制度を正しく理解し、地域の住民や事業者に対して適切に説明できることが重要です」と述べ、積極的な情報共有と理解促進を呼びかけました。
バンコク都は今後、住民への周知活動を強化し、持続可能なごみ管理の実現を目指すとしています。
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