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毎日お届けする「タイの今日は何の日」。10月5日、タイではどのような出来事があったのでしょうか。
10月5日はタイの「国家イノベーションの日(วันนวัตกรรมแห่งชาติ)」です。ラーマ9世が1992年10月5日、ナラティワート県のピクントーン王室開発研究センターを視察し、酸性土壌を改善する「แกล้งดิน(クレンドิน)」プロジェクトについて説明した日にちなみます。
タイ政府は2006年6月20日の閣議で、ラーマ9世を「タイ・イノベーションの父(พระบิดาแห่งนวัตกรรมไทย)」として顕彰し、毎年10月5日を「国家イノベーションの日」と定めました。
その由来となったのが、1992年10月5日のナラティワート県訪問です。
ラーマ9世はこの日、ピクントーン王室開発研究センターを訪れ、「แกล้งดิน」と呼ばれる酸性土壌の改善方法について関係者に説明しました。
タイ南部には、強い酸性を示して農作物の栽培が難しい土壌が存在します。
「แกล้งดิน」は、日本語にすると「土をいじめる」といった意味。あえて土壌を乾燥させたり水を入れたりすることで酸性化を促進し、問題を明確にしたうえで、水による洗浄や石灰の利用などによって土壌を改善していく方法です。
王室開発事業委員会事務局の資料によると、ラーマ9世は1992年10月5日の視察で、この取り組みについて、それまで数年にわたって進めてきた方法が実際に成果を上げたことを説明しています。
単に酸性土壌を一時的に抑えるのではなく、自然条件を利用しながら問題の仕組みを把握し、農業に利用できる土地へ改善していく点が特徴でした。
こうした発想や技術、管理方法を組み合わせた取り組みが、タイ政府によって「イノベーション」の代表的な事例として評価されました。
現在、国家イノベーション庁(NIA)は毎年この日に合わせて「国家イノベーション賞」の表彰などを行っています。
2026年は、政府が10月5日を「国家イノベーションの日」と定めてから20年となります。
10月5日は、ユネスコが定める「世界教師デー(World Teachers’ Day)」でもあります。
1966年10月5日に、ユネスコと国際労働機関(ILO)が「教員の地位に関する勧告」を採択したことを記念するもので、1994年から毎年10月5日に実施されています。
教師の役割をたたえるとともに、教育環境や教員の待遇、研修、労働条件などについて考える日とされています。
タイでも教育省などが毎年「世界教師デー」を紹介しています。
2011年10月5日、Apple共同創業者のスティーブ・ジョブズが56歳で死去しました。
ジョブズはスティーブ・ウォズニアックらと1976年にAppleを創業。Macintosh、iPod、iPhone、iPadなど、コンピューターや音楽、携帯電話の分野に大きな変化をもたらした製品に関わりました。
奇しくもタイでは10月5日が「国家イノベーションの日」。世界的なイノベーターとして知られるジョブズの命日も、同じ10月5日です。
※出典
タイ国家イノベーション庁「5 ตุลาคม ของทุกปีถูกกำหนดให้เป็น วันนวัตกรรมแห่งชาติ」
タイ国家イノベーション庁「国家イノベーション賞について」
王室開発事業委員会事務局「แกล้งดิน」
タイ政府広報局「5 ตุลาคม วันนวัตกรรมแห่งชาติ」
UNESCO「World Teachers’ Day」
Apple「Statement by Apple’s Board of Directors」
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