|

在タイ・イスラエル大使館の公式Facebook「Israel in Thailand」に、タイ人らから批判的なコメントが相次いでいます。2026年8月24日に投稿されたのは、タイ国内で予想される大雨や洪水、高波についてイスラエル国民に注意を呼びかける通常の領事情報でしたが、コメント欄には「天気だけでなく、自国民にタイでのマナーも注意してほしい」「タイの法律や文化を尊重するよう伝えてほしい」といった声が多数寄せられています。背景には、サムイ島などで一部のイスラエル人をめぐるトラブルが相次いで報じられ、タイ国内で不満が高まっている状況があります。
★こんな記事も読まれています★
タイ、死刑判決者は「最低25年服役」案 受刑者の減刑ルール厳格化を検討
[sc name=”in-article_ads” ][/sc]
大使館の投稿は、8月24~26日にタイ北部、中部、東部などで雷雨や大雨が予想され、バンコクと周辺県でも雷雨の可能性があるとして注意を呼びかけたものです。また、アンダマン海では高波に警戒し、小型船に対して出航を控えるよう伝えるなど、内容自体は気象情報をイスラエル人向けに周知するものでした。
しかし、コメント欄では天気とは直接関係のない反応が続出。「動物園や観光施設に入るなら入場料を払うべき」「レストランで食事をしたら代金を払うのと同じ」「タイを訪れるなら、その土地と人々、文化を尊重してほしい」など、一部のイスラエル人旅行者の行動を念頭に置いたとみられるコメントが並びました。
中には「天気を注意するなら、自国民にタイの法律、ルール、基本的なマナーを守るようにも注意してほしい」とする長文のコメントや、「天気だけでなくマナーについても注意してほしい」と皮肉る書き込みも確認できます。一方で、イスラエル人全体を排斥するような過激な投稿もあり、反発が一部で強まっている様子もうかがえます。
こうした反応の背景にあるのが、タイ南部スラタニ県サムイ島で表面化した「Samui Exotic Park」をめぐる問題です。
園側は、一部のイスラエル人利用者について、入場料を支払わない、園内の規則を守らない、動物に危険を及ぼす行為があったなどと主張。その後、イスラエル人の入園を拒否する措置を取り、パレスチナ旗を掲げたことで問題がさらに拡大しました。
園の女性オーナーと夫は8月24日、タイ中央捜査局を訪れ、家族への危害や自宅・動物園への放火を示唆する脅迫を受けたとして被害を申告しました。脅迫をめぐっては、イスラエル人男性1人がすでにサムイ島の裁判所で罰金などの判決を受けたと報じられています。
さらにタイの観光・スポーツ相は8月25日、この問題に関係する外国人旅行者について、タイでの滞在資格を取り消したことを明らかにしました。政府は、外国人がタイ国内で対立や問題を引き起こすことを認めないとの姿勢を示し、旅行者にタイの法律や文化を尊重するよう各国大使館とも連携していく考えを示しています。
また8月24日には、市民団体「ไทยไม่ทน(Thai Mai Thon)」の代表らが在タイ・イスラエル大使館を訪問。プーケット、サムイ島、パンガン島、パーイなどで寄せられている一部イスラエル人をめぐる苦情を挙げ、イスラエル人旅行者や居住者に対してタイの法律、文化、習慣を尊重するよう大使館から働きかけることを求める書簡を提出しました。
こうした動きが続く中、大使館がイスラエル国民向けに発信した「大雨への注意喚起」のコメント欄にまで、一部旅行者の行動をめぐる不満が流れ込んだ形です。
なお、問題となっている個別の事件や行動をイスラエル人全体に当てはめることはできません。今回のFacebook上の反応には、具体的な問題行動への批判だけでなく、国籍や民族を対象とした過激な表現も一部含まれています。
※出典
Israel in Thailand-2026年8月24日のFacebook投稿
The Nation-Impatient Thais urges Israeli embassy to promote respect for Thai law
Thai PBS-รมว.ท่องเที่ยว เผย “ถอน” วีซาแล้ว นักท่องเที่ยวต่างชาติข่มขู่เจ้าของสวนสัตว์ในเกาะสมุย
▼関連記事
在タイ・イスラエル大使館が注意喚起、プーケットで外国人取り締まり強化へ
イスラエル人向け「タイ永住ビザ代行」は偽情報、タイ入管が否定
「イスラエル人が訪タイ外国人3位」は偽情報
関連記事
新着記事