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バンコクが「富裕層の生活費が高い都市」世界10位に、Julius Baerが2026年版レポート

2026年7月8日 配信

スイスのプライベートバンク Julius Baer(ジュリアス・ベア)は2026年7月7日、「Global Wealth and Lifestyle Report 2026」を発表し、富裕層が高水準の生活を維持するためのコストを比較した都市ランキングで、バンコクが世界10位に入りました。

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同レポートは、世界25都市を対象に、富裕層が「プレミアムな生活水準」を維持するための費用を比較するものです。調査では、住宅、自動車、航空券、教育、外食、時計、宝飾品など、20項目の商品・サービスをもとに各都市のコストを分析しています。

Julius Baerによると、2026年の同指数は米ドル建てで前年比10.2%上昇しました。ただし、同社はこの上昇について、各都市の物価上昇だけでなく、為替変動の影響も大きいと説明しています。特にスイスフランやユーロなど、米ドルに対して上昇した通貨を持つ都市が順位を上げました。

2026年版のランキングでは、シンガポールが4年連続で首位となりました。2位はチューリッヒ、3位はモナコで、モナコは今回初めてトップ3に入りました。以下、香港、ロンドン、上海、パリ、シドニー、ミラノ、バンコクと続きます。

アジア太平洋地域からは、シンガポール、香港、上海、シドニー、バンコクの5都市がトップ10入りしました。Julius Baerは、アジア太平洋地域について、世界の富裕層市場における重要性が引き続き高いと指摘しています。一方で、同地域の平均価格上昇率は米ドル建てで7.4%となり、世界平均の10.2%を下回りました。

バンコクのトップ10入りは、タイの首都が観光や生活コストの安さだけで語られる都市ではなく、富裕層向けの商品・サービスが集まる都市としても存在感を増していることを示すものです。ホテル、飲食、教育、医療・ウェルネス、高級小売などの分野で、バンコクは地域の高級ライフスタイル拠点としての性格を強めています。

価格上昇の背景には、為替のほか、原材料価格の上昇もあります。Julius Baerによると、金価格は2024年以降に2倍以上となり、宝飾品や時計の価格に影響を与えました。宝飾品は前年比16.4%、時計は15.5%上昇し、高級品全体では平均12.3%の上昇となりました。

また、調査では富裕層の消費傾向にも変化が見られました。世界的な不確実性が高まる中でも、ホテル滞在、高級レストラン、旅行、健康関連支出など、体験型の支出が引き続き重視されています。特にアジア太平洋地域と中東では、富裕層の支出が欧州や北米、ラテンアメリカを上回る傾向が示されました。

一方、米州の都市は今回、3年ぶりにトップ10から外れました。ニューヨークは米州で最も高い順位を維持したものの、世界ランキングでは11位となりました。ドバイも14位に下がりましたが、Julius Baerは、これらの都市が必ずしも安くなったというより、他都市のコスト上昇がより大きかったことが影響したと説明しています。

なお、今回の指数のデータ収集は2026年2月下旬までに終了しており、調査のフィールドワークも同年3月上旬までに終了しています。そのため、2026年2月28日に始まった中東情勢の影響は、今回の結果には反映されていません。

■Julius Baer publishes Global Wealth and Lifestyle Report 2026