|
|
タイ国立公園・野生動物・植物保全局は2026年1月25日、ニパウイルスに関する公式声明を発表し、タイでは20年以上にわたりコウモリを対象とした監視を継続しているものの、これまで人への感染は確認されていないと明らかにしました。
★こんな記事も読まれています★
LYKN、日本デビューアルバム『DUSK & DAWN』2026年4月1日発売
声明によりますと、同局は2002年から、疾病管理局および畜産局、チュラロンコン大学医学部やカセサート大学森林学部などの学術機関と連携し、自然環境に生息するコウモリのニパウイルス監視と研究を実施しています。その結果、タイ国内のコウモリにおけるウイルス検出率は約10〜16%で、インド、マレーシア、バングラデシュなどで報告されている約40%と比べて低い水準にあるとしています。
また、疾病管理局と畜産局は、現在までにタイ国内で人や豚へのニパウイルス感染は確認されていないとし、引き続き監視を継続していると説明しました。タイではコウモリを食用とする習慣が一般的ではないことも、感染リスクが低い要因の一つとされています。
一方、洞窟や自然観光地での感染防止対策として、国立公園・野生動物・植物保全局は観光そのものを中止するのではなく、対策を強化したうえで継続するとしています。具体的には、洞窟を訪れる観光客に対し、マスク(N95推奨)、保護メガネ、手袋の着用、長袖・長ズボン、かかとの覆われた靴を推奨し、コウモリの唾液、尿、ふんなどとの接触を避けるよう求めています。また、洞窟内での飲食や、動物にかじられた果物を食べる行為は禁止されています。
さらに、洞窟訪問後4〜14日以内に高熱や激しい頭痛、呼吸器症状などが現れた場合は、速やかに医療機関を受診し、洞窟に立ち入った履歴を申告するよう呼びかけています。
アユタヤ県やチョンブリー県などでコウモリが確認され、不安の声が上がっていることについては、関係当局が現地調査を行い、住民の理解と安心につなげるとしています。そのうえで、コウモリは野生動物保護法により保護されており、捕獲や危害を加える行為は違法であるとして、冷静な対応を求めました。
同局は、「ワンヘルス(One Health)」の考え方のもと、人と動物、環境の健康を一体として捉え、安全を確保しながら自然と共存できるよう、正確な情報に基づいた行動を心がけてほしいとしています。
▼関連記事
ニパウイルス警戒でチェンマイ空港も水際対策強化
ニパウイルス警戒で空港水際対策を拡大、プーケット国際空港でも監視体制を強化
バンコクの空港で水際対策を段階的に強化、ニパウイルス警戒でインド・西ベンガル州からの渡航者が対象
関連記事
新着記事